2019年に日本を訪れたベトナム人は前年比27.3%増の49万5100人。過去最高の人数で、前年比の伸び率では、上位20ヶ国・地域中でトップです。
ベトナム人の平均所得からすると航空運賃や滞在費はかなり高額で、かつ個人旅行には条件があるため、団体のパッケージツアーが主流です。
人気は東京、大阪、京都、神戸、富士山などを巡る「ゴールデンルート」。4~6泊の弾丸ツアーで料金は約20~30万円です。2019年の日本での1人当たりの旅行支出額が17万6256円ですから、総額で40~50万円程度。旅行者はゆとりのある中間層以上が占めています。
2019年の旅行支出額で最も多いのは「買物代」で、5万8191円でした。これは主要国籍・地域で1位の中国(1万8800円)に次ぐ2位。ベトナム人の「爆買い」は既に始まっているのです。
ビジネスだけでなく文化交流でも、ベトナムと日本はより親密になりそうです。
最近ではメジャーな観光地に飽きたベトナム人が地方都市に目を向け、一方で東北、四国、九州などの地方自治体もチャーター便を飛ばすなどして誘致とPRに必死です。