ドンナイ省ヴィンク―県に所在するChang Shin Vietnam社で事業活動再開後に38人のF0が確認され、44人がF1となったが、地元の保健局へ報告が行われていなかったことが判明した。
これは、10月18日にドンナイ省COVID-19感染拡大防止管理委員会との会議において、ドンナイ省ヴィンク―県のグエン・バン・トゥオック書記長が明らかにした内容だ。この企業は、10月に入ってドンナイ省でも最も多い1万2000人近い労働者が職場復帰した企業だった。
トゥオック書記長によると、Chang Shin Vietnamは10月上旬に感染防止活動と生産活動を両立させることで活動再開の承認を受けていたが、先週末に多くの感染者が確認された。しかし、この会社は自治体への報告をおこなわずに、自主的にF0を集中隔離とし、F1は自宅に戻って健康観察を行うように指示していた。
「この問題が発覚後に保健局が追跡調査を行ったところビエンホア市とヴィンクー県で2件のF1が確認されました。」とトゥオック書記長は述べた。
ヴィンクー県COVID-19感染拡大防止管理委員会は、この企業の製造活動再開を許可した時に提出された感染防止対策は非常に厳格なものであったが、実際には機能しなかったと指摘している。
「ドンナイ省工業団地管理委員会が多数の労働者の職場復帰を承認したが、ヴィンクー県では全てを管理することが出来ませんでした。Chang Shin Vietnamが地元の自治体に報告せず、感染者の情報を共有しなかったことは、COVID-19感染防止対策にとって非常に危険な行為です。」とトゥオック書記長は述べ、この企業は追跡調査にも誠実に対応していないと指摘した。
ドンナイ省人民委員会のカオ・ティエン・ズン主席は、製造活動を再開すれば感染者が出ることは受け入れなければならないが、感染防止対策プロセスは順守されるべきだと述べた。そのため、ズン主席は、感染者が確認された後の同社の対応については、行政処分を検討する必要があるとの見方を示している。
これより前にドンナイ省工業団地管理委員会は、従業員数3万2500人のChang Sinh Vietnam社に対して10月5日から1万2000人の従業員の職場復帰を認めるとしていた。その際、対象となる従業員は、グリーンゾーンに居住しており、毎日の通勤は個人車両で行い、少なくとも1回目のワクチン接種から14日が経過し、PCR検査結果が陰性であることが条件とされていた。
10月18日にドンナイ省では、393人の新規感染者が確認され、省内の累計の感染者数が5万9000人を超えた。そのうち4万6000人近くが既に退院し、528人が死亡している。
ドンナイ省では、社会隔離措置の緩和後に工業団地内企業の84%が事業活動を再開し、69%の労働者が職場復帰している。
出典:18/10/2021 VNEXPRESS
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