7月16日にハノイのアメリカ大使館は、ベトナムの外務大臣に対して、アメリカ政府がGAVIアライアンスを通じて、ベトナムに更に300万回分のモデルナ製ワクチンを提供する予定だと通知した。
先週アメリカ政府は、世界保健機構(WHO)のCOVAXを通じて200万回分のモデルナ製ワクチンをベトナムに提供している。バイデン政権は世界各地で発生している感染を終息させるために世界中に公平にワクチンを配布することを目標としている。
先月になってホワイトハウスは、4100万回分のワクチンをCOVAXを通じて世界各国に提供する計画を明らかにした。そのうち1400万回分はラテンアメリカとカリブ海の各国に提供され、1600万回分はアジア諸国に、1000万回分はアフリカ諸国に提供される。それとは別にアメリカ政府は、ワクチンを必要とするベトナム、フィリピン、イラクなどの国に対して1400万回分のワクチンを直接提供するとしている。
モデルナ製ワクチンは、ファイザー製のワクチンと同様にmRNA技術を使用しており、4月30日にWHOの承認を受けている。このワクチンは、COVID-19の重症化予防に90%以上の効果があるとされている。大きな特徴は、超低温での保管が不要な点で、輸送がよりスムーズにおこなえる。アメリカの科学者の研究によると、モデルナ製ワクチンは、インドで最初に発見されたデルタ株についても高い効果を示している。
ベトナム政府は、人口の70%にあたる1億5000万回分のワクチン確保を目指しており、これまでに約1億500万回分を確保している。このうち、3890万回分がCOVAXによる支援で、3000万回分がVNVC社との売買契約によるアストラゼネカ製ワクチン、3100万回分がファイザー社との契約によるワクチン、500万回分がZuellig Pharma Vietnam社を通じて購入したモデルナ製ワクチンとなっている。
現在ベトナム政府は、スプートニクVワクチン4000万回分とインドのコヴァクシンワクチン1500万回の併せて5500万回分のワクチンの購入について、外務省を通じて交渉している。
7月12日までに、ベトナムは約800万回分のCOVID-19ワクチンを受け取っており、今後も継続的に既に契約済みの国や製造メーカー、国際機関などからワクチンを受け取る予定となっている。
出典:17/07/2021 VNEXPRESS
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