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【社会】外出制限の中で配達員が市民の生活を守るために走り回る

(C)ZING NEWS

首相指示16号がホーチミン市全域に適用されている中で、配達員達は存分に活躍できている稀有な存在だ。彼らは、市民の生活を守るために、市内を必死に走り続けている。

ビンタイン区のバリケードで封鎖された路地の前でファン・ゴック・トゥアンさんは、オンラインで注文を受けた買い物袋を両手に下げて顧客のもとに届けに向かった。

「これは、今日6件目の配達です。今朝、麺を食べてすぐに注文を受け、注文の品を届けるために市場に向かいました。お弁当を持って出かけましたが、忙しくて食べる暇もありません。この感染拡大状況の中では、少しでもお金を稼ぐことが私にとって重要です」とトゥアンさんは話す。

配達員は昼夜を問わず駆け巡る

首相指示15号による社会隔離以降、トゥアンさん(31歳)と同僚たちは、オンラインのテイクアウト注文に対応するために必死で働いていた。その後、首相指示16号が適用されると、レストランのテイクアウトは停止され、トゥアンさんと同僚たちは、市場の買い物を配達する業務に切り替えた。

「レストランがテイクアウトできなくなり閉店すると最初に聞いたとき、今後の生活費をどのように稼げばいいのか分かりませんでした。でも、その後で会社がオンラインでの買い物配達サービスに登録してくれました。仕事があると分かって嬉しかったですよ」とトゥアンさんは話してくれた。

トゥアンさんによると、バイクの修理屋も閉店しているので、いま最も怖いのはバイクが壊れて道の真ん中で立ち往生することだという。「バイクが壊れたらアウトなので、走っているときはとても緊張しています」とトゥアンさんは笑顔で話してくれた。

感染防止対策に関する規定によると、配達員は都市に社会隔離が適用されている期間も活動が許可されているが、COVID-19の陰性証明書とアプリによる通行許可を所持している必要がある。

同じく配達業務をおこなっているグエン・タイン・フンさん(38歳)は、毎朝家を出る前に、手を消毒し、マスクとゴーグルを着用し、フル装備で配達の準備をする。

「今の時期は、外出するのも怖いし、リスクも高いです。買い物のために列に並んで、注文された場所ならどこでも配達しなければならないので気をつけないといけません。暑い日差しの中でゴーグルを着けていると汗で視界がぼやけてきますが、怖くてゴーグルを外すことは出来ません」とフンさんは話す。

顧客の注文が殺到すると、フンさんは妻が用意してくれたお昼のお弁当を食べるのも忘れて仕事に没頭し、水を飲んだだけで夕方まで走り回る。家に帰ってお弁当をあけると冷めて固くなっている。

フンさんによると、顧客から10商品の注文を受けたが、実際に買いに行くと2,3商品しか在庫が無く、注文がキャンセルされたことが何度もあるという。

「今週の初めごろにある女性からコンビニでの買い物を頼まれました。私が注文を受け付けた後で、この女性から電話がかかってきて、以前に注文した子供の粉ミルクがまだ届かないので、ついでに粉ミルクも買ってほしいと頼まれました。この女性は、追加注文分の配達料金も支払うと言ってくれましたが、私は断りました。困っている人がいれば助けるだけです」とフンさんは教えてくれた。

配達員たちは忍耐強い

F2として自宅隔離されているので、3区に住むビーさん(25歳)は、買い物に外出することができす、オンラインでしか注文できない。

ホーチミン市内に感染が拡大するとビーさんは、いつも注文の際に商品をドアノブに吊るしてもらうようにメッセージして、直接商品を受け取らないようにしている。

「何かの間違いで他人に感染させてしまうのではないかといつも心配しています。配達員の皆さんは、この後も色々な場所に行くので、心配になって、皆さんにメッセージしています。以前に配達員の人たちに無料で食事を提供している場所を見つけたので、皆さんに情報をシェアしました。でも今は、その場所も閉鎖されたので皆さんがどこで食事しているのか心配しています」とビーさんは話す。

外出が制限されるようになって、多くの人がオンラインでの買い物を注文するようになっている。そのため、様々なオンラインショッピングプラットフォームが注文過多の状態に陥っている。

食品販売業者でさえ商品が不足し、特に野菜、豚肉、卵などの食品は在庫もないことが多い。配達員は買い出しに来ても商品が無いという状況は、頻繁に起きている。

「注文が集中しているので、私が注文しても配達員が到着した時には商品がなくなっていました。そこで配達員の人にお店に残っている商品を確認してもらって、必要なものを選んで買いました」とオンラインショッピングを利用するビンさんは話してくれた。

「商品が無いことも多いので、常に電話して何があるとかないとか話をしますが、配達員の人たちは、辛抱強く対応してくれます。ある人は、この野菜と合う食材はなんであるかを教えてくれたり、買いたくても買えなかった商品の代替品を教えてくれたりしました」とビンさんは付け加えた。

SNS上では、多くの人々が社会隔離状況の中で頑張ってくれる配達員たちに感謝の言葉を述べている。

「このウイルスとの戦争において配達員たちこそがヒーローだよ!配達員のみんな、安全にこの戦いを切り抜けるために、健康には十分気を付けてくれ!」というアーティストのダスティン・グエンの言葉は、多くの人にシェアされ、多くのコメントが寄せられた。

ホーチミン市が5回目のワクチン接種において、配達員を優先接種対象にするというニュースが流れると、多くの市民が賛同の意思を表明した。

「配達員たちにワクチン接種を優先するのは正しい決断です。彼らは、市民に商品を届けるために戦いの最前線に立っています。彼らがあらゆる場所に行く必要があるという職業的なリスクがあることは勿論だが、彼らが安全に仕事を出来れば、私達は安心して荷物を受け取れます」というコメントがSNSで支持されている。

出典:15/07/2021 ZING NEWS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作