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【新型コロナ】ハノイ市が簡易抗原検査を導入

(C) VNEXPRESS

保健省は、ハノイ市がPCR検査ではなく簡易抗原検査によってF0を確定させることを許可すると発表した。

これは、ハノイ市保健局からの簡易抗原検査の結果を用いて感染者を特定したり、回復や退院の指標とすることが可能かという質問に対して、12月12日に保健省が回答した内容だ。この質問は、ハノイ市での感染者が急増し、感染状況が複雑化している中で、先週ハノイ市保健局から提出されていた。

簡易抗原検査は、鼻咽頭の粘液を採取してクイック検査を実施する方法で、15分ほどで結果が得られる。精度は70~80%あるとされており、スクリーニング検査として使用されている。PCR検査は、検査サンプルを機械を使って検査するため精度は高いが、簡易抗原検査よりも結果が出るまで時間がかかる。これまで、保健省の規定ではPCR検査がCOVID-19感染者を特定するための正規の検査とされてきた。しかし以前にホーチミン市と南部の各省で感染者数が急増した際には、保健省は、タイムリーに適切な感染防止対策を適用するために、感染者の特定に簡易高原検査を採用することを認めていた。

保健省によると新しい状況に適応し、地域の感染状況と医療能力に適した安全で柔軟な対策を確保するため、ハノイ市保健局は、地域の感染レベルと対応能力、保健省のガイドラインに基づいて感染者を特定する必要がある。

具体的には、nCoV感染の特定には3つのケースが存在する。一つ目は、感染が疑われるかまたは、症状がなくてもPCR検査によって陽性が確認されたケースだ。2つ目は、感染が疑われる症状があり、簡易抗原検査で陽性が確認されたケースだ。保健省の許可する簡易抗原検査は、医療スタッフが直接検査をおこなうか、感染が疑われる人が医療従事者の監視の下で検査を実施した場合に限り認められる。

3つ目のケースは、症状は無いが、感染が疑われる人または、14日以内に感染が確認された人との濃厚接触履歴があり、2種類の異なる簡易抗原検査(保健省では医療従事者による簡易抗原検査のみを認めている。)で陽性が確認されたケースだ。1種類の簡易抗原検査でのみ陽性となった場合は、PCR検査を実施して確認する必要がある。

また保健省のガイドラインによれば、医療スタッフが直接実施するか、または医療スタッフの監視下で行われた簡易抗原検査で陰性が確認された場合、回復したとみなされ、隔離は終了し10日間の自宅療養となる。

各収容施設、治療施設のF0で基礎疾患がある人の場合、3日間以上連続で症状が出ないこととPCR検査で陰性となるか、CT値が30以上になるか、退院前日の簡易抗原検査が陰性となることが退院の条件となる。退院後は自宅で7日間の自主健康観察を実施する。

12月12日の午後の時点で、保健省はハノイの累計感染者数が1万8000人近くになり、12月12日の新規感染者数が過去最多の1000人弱であったと発表している。

出典:13/12/2021 VNEXPRESS
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