6月24日午前6時から6月25日午前6時までにホーチミン市では新たに667人の陽性が確認された。このうち637人は、隔離または、封鎖エリア内で確認されている。
この情報は、6月25日の午後に開かれたホーチミン市COVID-19感染防止指導委員会の会議において、ホーチミン市保健局のグエン・タン・ビン局長が明らかにしたものだ。
667人の内訳は下記の通り。
99人が封鎖エリアで確認された。このうち1回目の検査で陽性となったのは87人で、2回目の検査が9人、3回目が1人で、残りの2人については情報を確認中とのこと。
隔離エリアでは、538人が陽性となり、その内1回目の検査で陽性となったのは275人、2回目が260人、3回目が3人となっている。
別の14人は、市内の各病院での診察の際の検査によって陽性が確認されている。
残りの16人のうち、1人は、ビンタイン区の医療センターで働く看護師で、他に広域スクリーニング検査が1人、隔離期間終了後の検査が2人、海外からの入国者が2人で、その他の10人は現在確認中となっている。
ビン局長によると今回の感染拡大の最大の特徴は、感染力の強いデルタ株による感染であることだ。
「ホーチミン市で4月末の連休明けから現在まで感染の連鎖が続いているという事は、感染が少なくとも4~5世代に渡っていることを示している」とビン局長は説明する。
ビン局長は、市中感染が工業団地だけでなく病院やクリニックにも広がっていることを認めた。最近になって感染爆発が起こり、ホーチミン市は、ビンタン区、ホックモンなど感染者の多い地域を封鎖してきた。また、6月20日には、従来の首相指示15号および、16号よりを柔軟にアップグレードさせたホーチミン市独自の指示10号に従い、市内前期に社会隔離措置を適用した。
ホーチミン市で第4波の1人目の感染者が確認されてから30日が経過した。これまでのところゴーバップ区の教会関連のクラスターが最大規模のもので、他にも住宅地、宿泊施設、工場などでクラスターが発生している。特にオフィスビル、食品加工工場などは、密度が高く換気も不十分なため、人と人の接触によってデルタ株のウイルスが拡散する可能性が極めて高い場所とみられている。
4月27日から6月25日までに保健省が登録したホーチミン市の感染者数は2343人となり、更に上述の感染が疑われるケースが600人以上おり、これまでで最大の感染爆発となっている。
この1週間、ホーチミン市の1日の感染者数は100人を超え続けている。そのうち多くの感染者が感染源が不明で病院などのスクリーニング検査で発見されている。
ホーチミン市はCOVID-19ワクチン接種キャンペーンを引き続き推し進めており、保健局は6月25日の昼までに40万回の接種が完了したと発表している。
出典:25/06/2021- VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作