ハノイ疾病管理予防センター（CDC）の副所長であるコン・ミン・トゥアン医師は、自宅で簡易テストによって陽性となった場合、落ち着いて保健機関に連絡する必要があり、自己判断で勝手に病院に行かないように忠告した。
過去2週間にわたってハノイ市内での1日の新規感染者数が1000人を超える中、12月28日にトゥアン医師は、簡易検査についてのガイドラインを公表した。簡易検査で陽性と確認された多くのF0患者が地元の医療機関に連絡できなかったり、長時間待たされたり、薬の配布を受けられなかったりしている。そのため、彼らは自宅療養中の薬を購入するために自分で病院に出向いたり、ネットで経験者に相談している。
トゥアン医師は、簡易検査で陽性となった場合、すぐにマスクを着用し、他人と接触しないように自宅隔離するようにアドバイスする。その後は、地域のCOVID-19担当機関、地元の医療ステーションまたは、医療センターに検査結果を報告し、今後の対応を相談する。その後は、医療機関のスタッフが検査サンプルを採取しに来て、今後の対応措置について説明する。
地元の医療スタッフが到着するまでの間、F0となった人は、医療機関に感染を広げ医療崩壊を引き起こしかねないので、自分で勝手に病院を訪問することは避けなければならない。軽症または無症状のF0は、自宅または、移動式医療ステーションで療養する。
「F0の家族は、医療機関のスタッフが到着するまでの間、F0の世話をするために自宅療養のガイドラインを確認し、患者の心理的な不安を軽減させるようにしましょう。」とトゥアン医師は話す。もし、F0が長時間にわたってサポートを受けられなかったり、息苦しさ、呼吸数の増加、血中酸素飽和度が95％未満になるなどの重症化の兆候を示したときは、家族がすぐに最寄りの医療ステーションか医療センターへ連絡する必要がある。
フーギー病院のグエン・ダン・キエム医師は、無症状のF0と感染リスクの高いF1は、簡易検査キットを5つ準備し、3日に1回定期的に検査を実施し、症状が出たときにも検査をおこなうように提案する。各家庭には、医師の指定する生理食塩水のボトルを数本とうがい薬1本を用意し、1日に何度もうがいをする。風邪薬やビタミンCも準備しておき、部屋の接触面を70度以上アルコールできれいに拭き取る。
自宅隔離中は換気のために窓を開け、脈拍や体温、血中酸素飽和度を測定し、発熱、咳、息苦しさなどの症状が出ていないか自分の体の状態をチェックする必要がある。医師は、F0とF1に対してフルーツジュースを沢山飲み、家の中で体を動かし、窓の前に立って深呼吸し、ゆっくりと息を吐く練習をすることを推奨する。「感染したからといって不安になりすぎる必要はなく、リラックスした方が治療には効果的です。」と医師は話す。
ハノイ市保健局は12月27日に公立と私立の医療機関に対してnCoVの検査に集中するように指示した。陽性者が確認された場合は、直ちに隔離、治療を実施し、感染防止対策をアドバイスする。F0患者が医師の指導の無い状態で自宅療養したり、自己判断で病院へ行くことを避ける必要がある。
ハノイ市CDCは、市民への情報提供として保健局とのホットライン1022を設置している。
出典：29/12/2021 VNEXPRESS
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