ベトナムの各地方自治体は、市民に対してワクチンを接種したからといって思い込みや過信をせず5Kルールを厳格に遵守することを求める活動を強化させている。
11月7日の夜、政府官邸は各地方自治体に対して、COVID-19感染防止対策を引き続き強化するように要請する首相の指示を伝える公電を送った。
それによると、病院、市場、スーパーマーケット、駅、空港、バスターミナルなど感染リスクの高い場所における、感染防止対策のチェックを強化し、違反者には厳重な処分を与えることが求められている。
各地方自治体は、社会・経済活動の回復と発展を効率的に行うために、簡易抗原検査、適時隔離、効果的な治療など安全に適応した感染防止対策に関する政府の規定を厳格に実施する必要がある。
各自治体は、地域医療を中心とした医療システムを整備し、感染が拡大した地域に配備できる移動式の医療ステーションの準備を進め、配分されたワクチンを迅速かつ効率的に接種することが求められている。。
首相は、保健省に対して輸入されたワクチンを即座に分配するよう指示した。また保健省と国防省はワクチン接種支援部隊を各自治体に派遣する。
11月6日に開催された政府の定例会合において首相は、ベトナムは『ゼロコロナ』方針を追求することを止め、感染防止対策を感染リスクを管理するという方向へシフトチェンジさせたことを再確認した。首相は、方針変更によって問題が発生する可能性はあるが、『完璧な選択というものはあり得ず、最善の選択をするしかない』という考え方に基づき、問題があれば随時発見して適切に対応するしかないとの考えを示した。
11月7日、保健省は56の省と市で7631人の感染が確認され、61人が死亡したと発表した。ベトナムは既に9000万回分近くのワクチンを接種しており、そのうち1回目の接種が完了しているのが約6100万人、2回目の接種が完了しているのが2900万人となっている。
出典:08/11/2021 VNEXPRESS
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