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【社会】保健省大臣とハノイ市人民委員会主席の党員資格をはく奪

(C) VNEXPRESS

共産党中央委員会は、保険省大臣とハノイ市人民委員会主席の党員資格をはく奪することを決めた。

6月6日に開かれた臨時会合で、中央委員会は関係機関に対して党の規約に違反した個人に対する処罰規定に従い、違反内容を迅速に検討し行政処分を行うよう求めた。

6月4日、ベトナム共産党の最高意思決定機関である政治局は、18日前に出された中央監査委員会の勧告に基づき、中央委員会に対してグエン・タイン・ロン氏(党中央委員、党人事委員書記、保健省大臣)とチュー・ゴック・アイン氏(党中央委員、ハノイ市党委員会副会長、ハノイ市人民委員会主席、元科学技術省大臣)の2名に対して規律違反行為を確認し処分するように要請した。

政治局はまた、2016年から2021年までの任期における科学技術省と保健省の人事について党人事委員会を警告処分とすることを決めた。科学技術省のファン・コン・タック副大臣は党事務局によって党から追放された。

チュー・ゴック・アイン氏、グエン・タイン・ロン氏、ファン・コン・タック氏の3人は、”政治思想、道徳観、生活様式の退廃を招き、党の規律と国の法令に違反した”と判断された。

この3人はまた、党員に認められていない行動に関する規定と党員の模範を示す行動規範に違反したと判断され、”深刻な結果を及ぼす行為により国家予算に重大な損失を与え、COVID-19感染対策に深刻な影響を及ぼし、社会に反感を与え、党の組織ならびに、保健省、科学技術省の信頼を失墜させた”と批判されている。

2022年3月に党の中央監査委員会は、2016年から2021年の任期において党人事委員会と保健省指導部の責任感が欠如しており、指導と管理を怠り、一部の幹部はVietA社の検査キットについて、党の規定と国の法律に反して、専門家による評価、審査、監督業務を怠り、流通許可を与え、価格交渉と調達を指示したと結論付けた。

また、同じく科学技術省に対しても、一部の幹部の責任感が欠如し、指導と管理を怠り、Viet A社の検査キット承認過程において党の規律と国の法令に違反し、メディアに対してViet A社を推奨する発言をおこなったと断罪した。

チュー・ゴック・アイン氏はハノイ出身の57歳で、2016年4月から2020年9月まで党人事委員会の書記ならびに、科学技術省大臣を務めた。アイン氏は2020年9月18日に上記の職を辞して、ハノイ市党委員会に異動となり、その7日後にハノイ市人民委員会の主席に就任していた。

アイン氏は、前任のグエン・ドゥック・チュン氏が汚職によって起訴、拘留され、ハノイ市人民委員会主席を解任されたのを受けて新たに、ハノイ市の行政トップに就任していた。COVID-19が感染拡大する中でアイン氏は約1年半、ハノイ市人民委員会主席として様々な都市整備を進めていた。

グエン・タイン・ロン氏は、ナムディン省出身の56歳で、2020年11月に国会からの指名を受けて保健省大臣に就任した。これは、2019年11月にグエン・ティ・キム・ティエン大臣が定年退職してから1年間の空白を経て、ようやく決定された新たな保健省大臣であった。

グエン・タイン・ロン氏は、保健省のトップとしての1年半の活動期間において、COVID-19感染対策を指揮することに注力していた。

出典:06/06/2022 VNEXPRESS
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