2重国籍の海外在住ベトナム人がベトナム国内の選挙に投票することを禁じる法律は無い。但し、投票者名簿に登録するには、特定の条件を満たす必要がある。
ベトナムとカナダの2重国籍を持つホン・クアンさん(25歳)は、今年の4月にベトナムに戻ってきた。彼は、5月23日の選挙に2重国籍の人間でも参加できるのか疑問におもっている。
2015年の国会議員および、人民評議会員選挙に関する法律第2条によれば、18歳以上の全てのベトナム国民に選挙権があり、21歳以上であれば国会議員の被選挙権が与えられるとされている。
2008年のベトナム国籍法によれば、ベトナム国籍を持つものは、ベトナム国民とみなされる。しかし以下の場合には、当該人物はベトナム国民とはみなされなくなる。
・ベトナム国籍を保有していたが国籍を失った場合
・国家主席によってベトナム国籍が放棄された、ベトナムへの帰化が取り消された、もしくは、はく奪された場合
クアンさんが上記に該当しない場合、クアンさんはベトナム国民とみなされ、投票権が与えられる。
ただし、海外在住ベトナム人の場合、投票者リストが掲示されてから投票日の24時間前までの間にベトナムに帰国し、地域の人民委員会にベトナム国籍のパスポートを提示することで、投票者リストに登録されることになる。
投票者リストへの登録後は、居住登録されている地域の国会議員選挙とと省、県、村レベルの人民評議会議員の選挙用の投票カードが渡されることになる。
出典:18/05/2021 ZING NEWS
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