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マーケッターの 独り言Vol.28
新型コロナで価値観が変化?
社会貢献とシンプルな生活を追求

 インテージグループでは2020年5月に、複数ヵ国(タイ、インドネシア、ベトナム)の消費者調査を実施した。その結果、ベトナム人の価値観は7段階評価(中央値を0として+3~-3)で、「社会課題を意識することは大切だと思う」が2.13と最も高かった。

 次は「社会のために個人は少々我慢すべきだ」と「寄付は積極的にすべきだ」で、共に2.09。特に後者はタイが1.5、インドネシアが1.9であり、ベトナム人の寄付志向の高さが見られる。他国はベトナムより政府や支援活動団体が積極的であることも、この理由の一つだろう。

 一方で、「社会貢献をしている企業の製品を優先して購入しようと思う」は1.87。他国との比較では高いものの、ベトナムの各回答の中ではさほどでもない。しかし、「環境にやさしいエコなモノを進んで購入しようと思う」は2.03だった。環境に配慮した商品・サービスへの購買意識は高いが、企業のCSR活動とは直接結びついておらず、企業の社会貢献と消費者とのリンクには改善の余地がありそうだ。

 また、憧れるライフスタイルは他国と同様、「身近な人とのつながりや家族を大切にする」が20%でトップ。他国との比較で特徴が出たのは、「できるだけ持たないシンプルな生活(ミニマリスト)」(14%)の割合が大きい点だ。ベトナムは元々、家の中に物が豊富にあるとは言えず、商品を増やすことで得られる便利さよりも、今あるものを変化させる生活の提案のほうが勧めやすいかもしれない。取替えが簡単な壁紙が流行っているのも一つの顕著な事例であろう。

根岸正実 Masami Negishi
INTAGE VN Managing Director。INTAGE Japanで海外調査担当後、INTAGE INDIAの支援に従事。その後INTAGE VNへ赴任して2015年11月から現職。講演や学会論文多数。MBA取得。レポートの詳細はWebサービスのSlideShareで「VIEVIEW」と検索。