2022年の海外からホーチミン市への送金額は66億USDを超えたが、世界的な景気後退の影響により2021年からは6.7%減少した。
ベトナム国家銀行ホーチミン市支店のデータによると、2022年の海外からホーチミン市への送金額は66億300万USDとなり、2021年から6.7%減少した。送金額が減少した主な理由は、世界各国の景気低迷と急激なインフレとみられている。
近年のホーチミン市への送金額は、毎年平均7~10%上昇していたが、マクロ経済状況、海外労働者の状況、送金サービスなどの影響を受けて変動していた。2年間の新型コロナ感染拡大とロシアとウクライナの紛争をはじめとした地政学的な要因がホーチミン市への海外からの送金額に影響を与えている。一方で、海外からの送金額は、依然としてベトナム及びホーチミン市の予算収入の大きな割合を占めている。
外国直接投資、輸出と並んで海外からの送金は重要な外貨収入源であり、外貨需給バランスを確保し、外貨準備高を増やし、対USD為替レートの上昇圧力を軽減することに貢献している。
過去10年間、毎年のベトナムへの海外からの送金額は100億USDを超えている。新型コロナの深刻な影響を受けていた2021年でさえ、ベトナムへの海外からの送金額は約125億USDに達していた。コロナ前の海外からの送金額は、2017年が140億USD、2018年が160億USD、2019年が167億USDと拡大していた。
正式な統計データはまだ公表されていないが、世界銀行（WB）と移民と開発に関するグローバル・ナレッジ・パートナーシップ（KNOMAD）の予測では、2022年のベトナムへの海外からの送金額は、2021年から4.4%程度上昇するとみられている。
出典：24/01/2022 VNEXPRESS
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