ファン・ミン・チン首相は関係各機関に対して、ホーチミン市メトロ1号線の開業を予定より3か月前倒しして9月2日とするよう指示した。
これは、4月15日の午後にファン・ミン・チン首相と政府代表団およびホーチミン市指導部がメトロ1号線の試運転に立ち会った際に指示された内容だ。このプロジェクトを首相が視察するのは、昨年7月のベンタインとバーソンの地下鉄駅視察に続いて今回が2回目だ。
今回の試運転はラックチェウ駅からスオイティエン駅までの約11㎞の区間で実施された。この試運転は、ホーチミン市都市鉄道プロジェクト管理委員会(MAUR)と施工業者がここ数ヶ月にわたって実施しているメトロ1号線の8段階テストプロセスの一環だ。
メトロプロジェクトが約95%完成していることを受けて、チン首相は関係各機関に対して、予定より3か月早い9月2日にプロジェクトを完了させるよう指示した。このプロジェクトは、日越外交関係樹立50周年を祝う上で非常に重要な意味を持っている。
現在、前回の首相との会議で言及された多くの問題は基本的に解決されている。メトロ運営組織の資金不足の問題については、レ・ミン・カイ副首相が管轄機関に対応を指示している。
チン首相はさらに、メトロ1号線だけでなく、新たな都市開発計画に従ってホーチミン市メトロシステム全体を引き続き完成に向けて実施するよう指示した。また、ホーチミン市はメトロ3a号線(ベンタイン-タンキエン)も日本の新時代のODA方針に従い、メトロ1号線の経験を基に早期完成に向けてプロジェクトを展開する必要がある。
首相は、在ベトナム日本国大使館の山田大使に対して、ベトナムへの日本の新時代のODA展開促進に対する貢献に感謝の意を表した。首相は、日本側に対して高速鉄道プロジェクトを含めたベトナムの戦略的交通インフラ建設への継続的な支援と両国の包括的な戦略的パートナーシップの更なる深化を提案した。
メトロ1号線は、ホーチミン市初の都市鉄道プロジェクトであり、日本の円借款と国内のカウンターパートファンドからの総投資額43.7兆VNDのプロジェクトとして11年前にスタートした。ベンタイン駅(1区)からロンビン車両基地(トゥードゥック市)までの全長約20㎞の路線に3つの地下駅と11の高架駅が設置される。
MAURは、コンサルタントのNJPT及び、日本の各請負業者と協力して、プロジェクトの施工を加速させ、残りの設備設置や駅の建設工事を完了させるために、あらゆるリソースを動員する。
建設工事と並行してMAURは、プロジェクトの全システムの動作テストを実施し、訓練機関と協力してトレーニングと技術移転をおこない、消防、環境、安全システムの検査を実施する。
出典:15/04/2022 VNEXPRESS
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