ホーチミン市1区の観光名所であり110年以上の歴史を持つベンタイン市場の外壁が久しぶりに塗りなおされ、注目を集めている。
ベンタイン市場の外壁はホーチミン市1区人民委員会によって4日間かけて塗り直しがおこなわれた。外壁の色は元々の状態であるクリーム色を基調としており、経年劣化による破損やカビを修復している。
「市場の正面がより調和のとれた風通しの良いものとなり、外壁も明るい色調で均一に塗装されました」とこの市場で商売を営むグエン・フエンさん(45歳)は話し、この塗り直しによって、更に観光客が多く訪れることを期待していると話してくれた。
ベンタイン市場の外壁再塗装は、長年の経年劣化により美観が失われつつあるため、ベンタイン市場管理委員会が提案したベンタイン市場外壁塗り替え計画に基づいて実施された。塗り替え費用は、ベンタイン市場管理委員会の事業開発基金と社会化財源によって賄われる。
ベンタイン市場管理委員会の担当者によれば、外壁の塗りなおし後には、夜間のライトアップのための照明システムが設置される予定だ。
ベンタイン市場は、1912年から1914年にかけて建設された。総面積は1万3000㎡以上で、ファンボイチャウ通り、ファンチューチン通り、レタイントン通りに囲まれている。この市場内には、衣類、布地、靴、サンダル、アクセサリー、手工芸品などを販売する店舗が数多く存在している。ベンタイン市場は、ホーチミン市を象徴する場所の1つであり、多くの旅行者が訪れている。ベンタイン市場が前回改修されたのは1985年のことだった。
2022年初めにTA Landscape社が、古くなったトタン屋根を外して屋根を断熱素材に取り換え、内部の喚起を確保するために換気口を再設計し、一部のレンガを交換するというベンタイン市場改修案を提案した。ホーチミン市はこの案に同意したが、これまでのところこの改修工事は実施されていない。
現在、ベンタイン市場の目の前には、地下4階建てのメトロ1号線ベンタイン駅が建設されている。メトロ一号線による駅建設工事が終了した後、このエリアの地上部分は緑地化される予定だ。
出典:30/04/2023 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作