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マーケッターの 独り言 Vol.59
手軽でお得の立役者「ミニスーパー」
売上額は前年同期比で40%の増加

INTAGE VIETNAM 牧野さん

 買い物先として、ミニスーパーを好む消費者層が拡大した模様だ。市場調査会社のKANTAR社(INTAGEと業務提携中)の「旧正月前の消費者行動レポート」では、旧正月(テト)前5週間の購買チャネルを2022年と2023年で比較した。

 その結果、ハノイ、ホーチミン市、ダナン、カントーの4都市において、購買チャネル全体のうちのミニスーパーが占める売上額の割合は9%から11%に増加、2023年のミニスーパーの売上額は前年同期比で40%増、消費者利用率は7%増といずれも増加した。

 旧正月前の購買チャネルの売上額は、伝統的な食料雑貨店(55%)とスーパー・ハイパーマーケット(15%)がトップ2だが、後者の売上額は前年同期比1%と微増、消費者利用率は4%減少した。

 ミニスーパーの魅力は利便性の高さである。近年は店舗数が増えて多くはマンションの1階にあり、住居からのアクセスが便利になった。スーパー・ハイパーマーケットは駐車場から売場まで遠いが、ミニスーパーのほとんどは店舗前に駐車場があり、駐車も無料だ。

 また、ミニスーパーには生活必需品の売れ筋商品が置かれていることが多く、購入品を即決できるし、見切り品の割引販売がお得感を与えている。消費者の購入品目が比較的少なくて滞在時間も短いため、レジに長時間並ばずにすみ、買い物の時短にもつながっている。

 ベトナムの伝統的な食料雑貨店の「手軽さ」と、スーパー・ハイパーマーケットの「品揃え、品質の良さ」などの良い部分を兼ね備えたミニスーパーは、今後の経済成長に伴い、徐々に伝統的な食料雑貨店から置き換わっていくだろう。

牧野友紀 Yuki Makino
INTAGE VIETNAMカスタマーサポート担当。ドンズー日本語学校で日本語教師兼校長秘書として4年半勤務後、現在はリサーチャーアシスタント。様々なデータを用いた分析結果と改善策を各業界のクライアントに提供している。