政府は、交通運輸省と計画投資省に対して南北高速鉄道プロジェクトの実現可能性事前調査報告書を早急に作成するよう指示した。
8月9日に開かれた定例会議の決議に従い、政府は交通運輸省に対してハノイ市とホーチミン市と協議のうえ、都市鉄道プロジェクトの進捗状況を促進させるようにも指示している。
2019年2月に交通運輸省は、20の省と市を通過してハノイ市からホーチミン市までを結ぶ南北高速鉄道プロジェクトの実現可能性事前調査報告書を政府に提出した。これは複線の軌間1435㎜で、設計速度350㎞/h、運行速度320㎞/hの高速鉄道案だった。この路線には20の旅客駅設置が予定され、各車両には動力分散方式が採用されている。この事前調査による必要総投資額は640億USDだった。
政府の評価審議会は、プロジェクト実現可能性事前調査報告書の内容を審査、評価するために独立したコンサルと会社と契約を締結した。2022年末にコンサルタント会社は最高時速350㎞/hの高速鉄道への投資に関していくつかのデメリットを提示し、旅客車両を225㎞/hで、貨物車両を160㎞/hで運行する新たな高速鉄道プロジェクト案を提案した。このプロジェクトでは、旅客用に50か所の駅と貨物用に20か所の駅が設置される。この場合の総投資額は610億USDとなる。
2023年3月になって政治局は2045年を見据えた2030年までのベトナム鉄道輸送開発方針を発表し、その中で2025年までに南北高速鉄道プロジェクトの投資政策を承認完了し、2030年までに建設開始を目指すとしている。
南北高速鉄道のハノイ－ヴィン区間とホーチミン市－ニャチャン区間は、2026年から2030年の間に優先的に建設が開始される。また、南北高速鉄道としては2045年の全線開通を目指す。
出典：10/08/2023 VNEXPRESS
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