ホーチミン市は、2023年の海外からの送金額が90億USD近くに達し、前年から35%増加し、FDIの約3倍になる見通しだ。
12月21日にハノイで開催された外交会議においてホーチミン市人民委員会のボー・バン・ホアン副主席は、2020年3月以降、ベトナムの第2の金融センターと認めらる地域になっていると述べた。
2023年だけで、ホーチミン市は約90億USDの海外送金を集めており、これはホーチミン市への海外直接投資(FDI)34億USDの約3倍、前年比で35%の増加となっている。この成果の一部は、貿易促進、投資誘致、外国企業との定期的な会合や意見聴取に重点を置いた外交活動によるものだ。
ホアン副主席によれば、これらの財源は、ホーチミン市の経済発展に貢献するだけでなく、資源の創出とホーチミン市の金融センターとしての発展にも貢献することになる。
2023年9月までのホーチミン市への海外送金額は66億USDと前年同期比で40%も増加していた。第3四半期だけのホーチミン市への送金額は23.5億USDで第2四半期、第1四半期を上回った。ホーチミン市への海外送金額は、毎年全国の半数以上を占めている。
ベトナム国家銀行ホーチミン支店は、新型コロナ以降、世界経済とベトナム経済は、多くの困難に直面し、様々な業種で深刻な売上減を記録したと分析している。経済回復を後押しするため、一部の国では出入国管理を緩和したことで、ベトナムの労働力輸出が増加したことも昨年より海外送金が増加した理由の一つとみられている。
ベトナム国家銀行ホーチミン支店によれば、新型コロナ後の世界変革が期待される一方で、国際政治情勢が複雑化する中、2024年のホーチミン市への海外送金額は今年よりさらに20%増加する。
この会議でボー・バン・ホアン副主席はさらに、ホーチミン市が真の世界的な金融センターになるためには、さらに多くの投資家や世界的な大企業を誘致するために競争力を高め、適切な方向性とモデルを持ち、画期的な政策を打ち出す必要があると述べた。
ホアン副主席は、ホーチミン市は、ASEAN諸国の他の金融センターよりも優れた政策枠組みを構築し、早期に投資家にとって完全かつ透明で安全な法制度を確立するため、引き続き政府や関係省庁の協力を願いたいと述べた。更に、ホーチミン市は、国際金融センターとしてのホーチミン市への投資誘致を優先的に進めることも提案した。
「ホーチミン市としては投資家の期待に応えるため、土地、都市計画、インフラ、人的資源の準備に取り組みます」とホアン副主席は述べた。
この会議では、他にも各国に駐在する大使から、外国資本を誘致するためにベトナムが適応する必要がある新たな方向性についても情報提供が行われた。
出典:21/12/2023 VNEXPRESS提供
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