ホーチミン市タンビン区の住宅街で、小さな鉄の玉が多数撃ち込まれ、住宅の窓や屋根、車などが破損し、住民たちを恐怖に陥れた。
3月5日の朝、タンソンニャット国際空港から約1㎞程離れた住宅街にあるカフェの前に駐車していた5人乗り乗用車に多数の小さな鉄の玉が撃ち込まれ、車体やリアガラスが破損した。車内にはリアガラスを突き抜けたパチンコ玉のような鉄の玉が散乱していた。
この現場の近くに住むトゥイさんによれば、この鉄球によって家具などが破損する事件が連日続いている。鉄球は屋根に穴をあけたり、1階や4階の強化ガラスに穴をあけたりしている。トゥイさんはガラスが割れないようにテープでガラスを補強しなければならなくなった。先週、この付近では撃ち込まれたと思われる鉄の玉が100個以上も回収された。
トゥイさんの家から5mほど離れたファン・ソンさんの家も鉄の玉が直撃し、給湯器のパイプやガラスドアが破壊され、被害総額は2000万NVD以上に及んでいる。ソンさんによれば、鉄の玉による被害はテト前から発生していたが、最近になって数が増えている。「鉄の玉が屋根にあたったような音が聞こえるたびに、私も近所の人も小さな子供たちが怪我をしないように家の中に急いで連れ込みます」とソンさんは話す。
この地域を管理するチューン・ティ・ホンさんは、約20世帯が鉄の玉による被害を受けていると話す。この球は、高速で発射されているため、何処から発射されているのか特定が難しい。地域の住民が警察に捜査を依頼したが、現時点では解決されていない。付近の住民は、近くの高層アパートの住人が鳥などを遊びで撃っているのではないかと推測している。
タンビン区第2街区人民委員会のボー・ティ・フィー・イエン副委員長は、住民からのクレームを受けて付近に監視カメラを設置したが、鉄球が発射されている場所はまだ特定できていないと語る。第2街区では地元の警察に対してこの事件の捜査のために人員を配置するよう指示した。
2021年6月にもホーチミン市1区タンディン地区で鉄の玉が当たって住宅の窓ガラスが割れる事件が発生したことがある。警察の捜査の結果、近くに住む男がオンラインで購入したスリングショットを使用して遊びのために屋外に向かって球を撃っていたことが判明した。
出典：2024/03/06 VNEXPRESS提供
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