求人情報サイト”ベクラムトット”の情報によれば、ホーチミン市では求職者数が多いにもかかわらず、企業は人材採用に苦労している。
これは、6月24日に開かれたマンパワーグループ・ベトナムとの一般労働者への持続可能で有意義な仕事の提供に関する調印式で、ベクラムトットのホアン・ティ・ミン・ゴック社長が発言した内容だ。
ベクラムトットのデータによれば、2024年第2四半期の企業の求人件数は、第1四半期から30%増加した。最も大きな伸びを示したのは、小売業、物流業などで40%以上増加し、営業スタッフと総務スタッフの求人も30%、工場作業員の求人も24%増加している。一方で、求職者もこの期間に18%増加している。
ゴック社長によれば、求人と求職のミスマッチの主な理由は、希望給与と支給給与額の格差によるものだ。労働者側は、商品やサービス価格の上昇分を補うためにより高い給与を望んでいる。一方で、現在求人が出されている一部の業種では、上半期の平均給与額が前年同期から8~13%減少している。減少幅が大きいのは、営業スタッフ、工場作業員、警備員などとなっている。ただ小売と飲食サービスのスタッフのみは、前年同期比で15%以上上昇している。
ホーチミン市人材需要予測・労働市場情報センター(Falmi)が今年第1四半期に1万4300社の企業の採用給与と3万7200人の求職者の希望給与を調査したところ、需給バランスが崩れていることが分かった。
それによれば、企業側の採用ニーズは、データ入力、不動産営業、販売スタッフ、カスタマーケア、会計などの職種で月給500~1000万VNDが最も多くなっており、3万2700件の求人が出され全体の39.6%を占めていた。
2番目に多いのは月給500万VND未満の職種で2万7100件の求人が出されており全体の32.85%を占めた。職種としては、コールセンタースタッフ、オンライン販売員、倉庫スタッフ、キャッシャーなどが殆どを占めていた。月給1000万VND以上の職種に関しては、求人需要が減少していく傾向にある。
一方で月給500万VND未満の仕事を希望する求職者は全体の0.77%にしか過ぎず、給与レベルに基づく求職需要は全く逆の傾向を示している。500万VND未満の給与の仕事を探すグループは、そのほとんどが単純労働か販売員、家政婦、警備員、厨房アシスタント、スーパーの店員、データ入力などのアルバイトを希望している。希望給与額が500万~1000万VNDの求職者グループも全体の11.23%しかおらず、希望給与額1000万~1500万VNDの求職者グループが24.7%を占めた。
ゴック社長は、求人サイト運営会社とマンパワーグループ・ベトナムの提携によって、企業と労働者のミスマッチが軽減されることが期待されると述べた。両社は、人材採用に関するソリューションを見つけ出し、企業の希望する業務内容と求職者の希望する給与額のミスマッチを解消する。それに加えて、両社はユーザーのデータを活用して雇用同行の調査や労働者の職業訓練を実施していく
出典:2024/06/22 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載