9月10日23時30分にロンビエン区のホン川水位が警戒レベル2の10.5mに達し、ハノイ市は市内の10の区と県に警報を発令した。
ハノイ市農業農村開発局は、タイホー区、バックトゥーリエム区、バーディン区、ホアンキエム区、ハイバーチュン区、ホアンマイ区、ロンビエン区、タインチ県、ドンアン県、ザーラム県に警戒レベル2を発令した。
気象庁は、ホン川の増水により川岸や低地に洪水が発生し、浸水した地域の市民の生命と財産が脅かされる可能性があると警告している。
ロンビエン区のホン川警戒レベル１は、水位が9.5mで発令される。レベル2は10.5mでレベル3は11.5mとなっている。ハノイ市によれば、ホン川の水位が警戒レベル1に達したのは2008年以来のことであり、市民には油断や対応能力の欠如が広がっており、自治体も積極的な対策に欠けている可能性があると警戒している。
9月10日午前中におこなわれたチュンズーン地区とフックタン地区の人民委員会との会合でホアンキエム区人民委員会のファン・トゥアン・ロン主席は、警戒レベル1の対象範囲内の全世帯を避難させ、避難先としてThe Oneマンションとハンべ市場を準備するように指示した。
さらにロン主席は、チュンズーン地区とフックタン地区の約130世帯500人近くの住民が避難できる公共施設の場所を再確認するように指示した。
警戒レベル1は、川が氾濫し始める軽度の洪水とされている。警戒レベル2は、河川の水位が上昇しあふれた水が周辺住民の生活、経済活動、社会活動に影響を与えるレベルの洪水とされている。
安全確保のためにハノイ市交通運輸局は9月10日午前8時半からチュンズーン橋の一部車両の走行を規制した。
ロンビエン橋も9月10日の15時から安全か確認されるまで通行が制限されている。同日の午前9時には、鉄道もロンビエン橋の通過を取りやめた。
台風ヤギによる影響で、9月7日から現在までハノイ市では雨が続いており、ホン川の上流からの水が流れ込んだために下流の水位が急速に上昇した。ハノイ市では、これまでに台風の影響で4人が死亡し、23人が負傷している。
出典：2024/09/11 VNEXPRESS提供
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