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ベトナムの貿易総額、10カ月で1兆USD突破 2045年に世界トップ10入り目指す

ベトナムの港に並ぶコンテナ
(C)THANH NIEN

ベトナムの2026年1~10月の輸出入総額が1兆106億USDとなり、初めて1兆USDを突破した。前年同期比32.3%増と大幅に拡大しており、特に輸出が27.4%増の4,990億USDと好調に推移している。商工省は輸出市場の多角化や企業の競争力強化を進めるとともに、2045年までに輸出額・輸入額の双方で世界トップ10入りを目指す貿易戦略を策定している。

1~10月の輸出入総額、前年同期比32.3%増

商工省によると、2026年1~10月のベトナムの輸出入総額は1兆106億USDに達し、前年同期比32.3%増となった。輸出入総額が1兆USDを超えるのは初めてである。

10月単月の輸出入総額は推定1,222億USDで、前年同月比47.6%増と高い伸びを記録した。

輸出額は1~10月で4,990億USDとなり、前年同期比27.4%増加した。2026年通年の輸出成長率目標である15~16%を達成し、さらに上回る勢いを見せている。

輸出は国内企業部門と外国直接投資(FDI)企業部門の双方で増加した。品目別では、加工・製造業製品が輸出総額の87.4%を占め、引き続き輸出品の中心となっている。

仕向け地別でも、中国、米国、欧州連合(EU)、韓国、ASEANなど主要市場向けの輸出が堅調に伸びた。

10月は68億USDの貿易黒字、累計赤字は縮小

貿易収支については、10月単月で68億ドルの黒字となった。2カ月連続の黒字であり、1~10月累計の貿易赤字は約127億USDまで縮小した。

輸出入の双方が拡大する中、輸出の伸びが貿易収支の改善にも寄与している。商品貿易は引き続きベトナム経済の成長を支える重要な役割を担っている。

商工省は2026年第4四半期に、輸出の一段の拡大と市場の多角化、企業の規制対応能力の向上に取り組む方針だ。締結済みの自由貿易協定(FTA)を効果的に活用するとともに、新たな市場の開拓を進める。

また、貿易救済措置や関税障壁、環境基準、トレーサビリティー、原産地規則などに関する早期警戒能力を強化する。企業に対しては、製品品質の向上やブランド構築、サプライチェーンの透明性確保などを支援する考えである。

2045年に輸出・輸入額で世界トップ10入りへ

商工省は現在、2030年までの物品輸出入戦略と2045年を見据えた長期ビジョンの草案を策定している。持続可能な二桁成長を実現し、ベトナムを世界有数の貿易大国へと引き上げることが狙いだ。

2026~2030年には、輸出入総額の成長率を年平均15~16%に維持することを目指す。さらに2045年までに、輸出額で世界トップ10入りを実現する方針である。

輸入についても、2026~2030年の年平均成長率を12~13%とし、2045年までに輸入額で世界トップ10入りを目指す。

貿易黒字の割合については、輸出総額に対して2026~2030年平均で3~6%とし、2045年には7~10%へ引き上げる目標を掲げている。

国内企業の輸出比率を高め、高付加価値化を推進

新たな戦略では、単純加工や受託生産への依存を減らし、国内企業の貢献度を高めるなど、輸出入の量的拡大だけでなく質的な転換も重視している。

国内企業部門の輸出総額に占める割合を、2030年までに28~30%、2045年までに38~40%へ引き上げる方針だ。

また、加工・精製済み製品の輸出比率を、2030年に89~90%、2045年には92%超とする目標を設定した。

ハイテク製品についても、加工・製造業製品の輸出額に占める割合を2030年に50%、2045年には55%超へ高めることを目指す。

こうした目標には、海外企業による生産拠点としての役割にとどまらず、国内企業の技術力や付加価値創出能力を高め、ベトナム企業が輸出の成長をより大きく担う産業構造へ転換する狙いがある。

特定市場への依存を抑え、輸出先を世界各地に拡大

輸出入市場の多角化も重要な柱である。

2030年までに、輸出先のうち単一市場が輸出総額の25%を超えないようにし、輸入先についても単一市場への依存度を35%以下に抑える方針だ。さらに、輸出上位3市場の合計シェアを2030年までに55%未満、2045年までに50%未満へ引き下げることを目指す。

輸出額が10億USDを超える市場については、2030年までに45市場超、2045年までに55市場超へ拡大する計画である。

南アジア、中東、アフリカ、ラテンアメリカなど、成長余地のある地域への輸出も強化する。これらの地域が輸出総額に占める割合を2030年に10%、2045年には15%へ引き上げる目標を掲げている。

今回の輸出入総額1兆USD突破は、ベトナムの貿易規模が大きく拡大していることを示す節目となった。一方、商工省が策定する新戦略では、貿易額の拡大だけでなく、国内企業の輸出参加、高付加価値製品の比率向上、輸出先の多角化も重視されている。

今後は、世界経済の変動や貿易障壁への対応力を高めながら、輸出入の量的成長を国内産業の競争力強化につなげられるかが重要となる。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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