両首脳、経済・技術・安全保障分野での連携拡大に合意
2025年6月12日、ルオン・クオン国家主席は、ベトナムを公式訪問中のリトアニアのギタナス・ナウセーダ大統領と首脳会談を行い、両国関係の強化について協議した。
ルオン国家主席は、過去の独立闘争や現在の国家建設におけるリトアニア国民のベトナムに対する支援に感謝の意を表明し、両国の友情を「貴重な財産」だと強調し、今後の包括的協力関係の基盤になると述べた。
ナウセーダ大統領も、ベトナムはリトアニアにとって東南アジアの重要なパートナーであると強調し、両国が得意とする分野での強みを活かした協力関係の深化に意欲を示した。
経済・投資・科学技術を柱に連携拡大へ
両首脳は、政治・外交レベルでの交流強化や経済・貿易・投資の分野における協力枠組みの拡充で一致した。特に、ベトナムとEUの自由貿易協定（EVFTA）の活用と、二重課税防止協定の締結など、制度面での整備を加速させることで合意した。
さらに、フィンテック（FinTech）、AI、再生可能エネルギー、農産品加工などの分野での協業を視野に、科学技術分野の経験共有や人材交流の促進を推進する意向を表明した。
国防・安全保障や市民交流も協力強化
安全保障面で両首脳は、サイバー犯罪対策や情報安全保障などでの協力拡大を確認した。ルオン国家主席は、ナウセーダ大統領に対し、10月にハノイで開催予定の国連サイバー犯罪条約署名式への出席を要請した。
また、両国間の地方交流や人的交流の活性化を通じて、草の根レベルでの相互理解と信頼の醸成を図ることでも一致し、観光や投資促進イベントの実施にも積極的に取り組む方針を示した。
EUとの関係深化と在リトアニア・ベトナム人支援も要請
ルオン国家主席は、リトアニアがEU加盟国としていち早くベトナムとEUの投資保護協定（EVIPA）を批准したことに謝意を表明し、他のEU諸国にも同様の対応を促すよう働きかけを要請した。また、ベトナム産水産物に対するIUU「イエローカード」撤廃への支援も求めた。
最後に、在リトアニア・ベトナム人コミュニティの社会統合支援についても言及し、引き続きの協力を呼びかけた。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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