犬の窃盗と転売、3人を逮捕
ホーチミン市公安が犬の窃盗事件で容疑者3人を逮捕したことが市民の注目を集めている。犬の盗難は長年にわたり社会問題となっており、今回の摘発を「根本的な解決につながる」と評価する声が相次いでいる。
ホーチミン市公安の捜査部門によると、10月4日、同市在住のチャン・ミン・チュン(25歳)とドンナイ省出身のグエン・タイン・ヴィン(23歳)を窃盗の容疑で、またチャン・ティ・バン(41歳)を盗品の転売容疑で現行犯逮捕した。
電気銃で犬4匹を盗み、1kgあたり4万ドンで転売
捜査関係者によると、チュンとヴィンの2人は金欲しさに犬の窃盗を計画。10月2日未明、旧ビンズン省のライティウ街区およびトゥアンアン街区で自作の電気銃を使って犬4匹を盗み出した。その後、ホーチミン市トゥンミータイ街区(旧12区)のバンのもとへ運び、1kgあたり4万ドン(約250円)で売却しようとした。
しかし、ちょうど計量中に警察が踏み込み、現行犯で逮捕。現場からは電気銃、防犯スプレー、犯行に使われたバイクなどが押収された。盗まれた犬4匹の価値は数千万VNDに上るとみられている。
市民「転売ルートまで摘発、これが本当の対策だ」
今回の事件について、ネット上では、「犬泥棒を捕まえるだけでなく、盗んだ犬を買い取る業者まで取り締まったのは画期的だ」、「転売先を断てば“供給網”が途絶える」、「無許可の犬肉店も厳しく取り締まるべき」といった声が市民から寄せられた。「買う人がいなければ盗む人もいなくなる」という意見も根強く、犬肉を扱う市場全体への監視強化を求める声が広がっている。
放し飼いに警鐘 「犬が犠牲者を生むことも」
市民の一部からは、犬の放し飼いがトラブルの一因だと指摘する意見も上がった。
「近年、犬に咬まれて死傷する事件が相次いでいる。8月にはホーチミン市内で2人が死亡、9月には少年が隣家のシェパードに襲われた。飼い主は責任を持って管理すべきだ」といった意見も出ている。
また、「放し飼いの犬は交通事故の原因にもなる」「公共の場での排せつも深刻」との声もあり、「放し飼いには500~1000万VNDの罰金を科すべきだ」と罰則強化を求める意見も出ている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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