インドの富豪がフーコックで多日間の豪華ウェディングを開催
インドの富豪が家族や招待客を連れて、ベトナム航空のチャーター便を利用しフーコック島で数日にわたる結婚式を挙げた。5つ星リゾートを貸し切った大規模イベントであり、ベトナムの高級観光市場の存在感を象徴する出来事となっている。
高級観光地としてのフーコックとベトナムの新たな吸引力
インド富豪がフーコックを選んだことは一つの話題に留まらず、ベトナムが高級観光市場で勢いを増していることを示している。
観光業界が「量と質」を同時に伸ばす方針を掲げる中、こうした豪華イベントは、ベトナムが富裕層向け大型催事を引き寄せる潜在力を裏付けるものである。
1,000人超の招待客が参加した大規模ウェディング
新郎ディヴィヤンク、新婦イシカの結婚式は、伝統的なインド式の儀式を数日にわたり執り行う壮大なものとなった。
富裕層が多い招待客の移動・宿泊・儀式道具の輸送など高度な後方支援が必要で、開催地には相応のインフラと運営能力が求められる。
フーコックは、景観、充実した高級リゾート群、高度化するイベント運営能力により、インド富裕層が国外ウェディングの開催地として選ぶ新たな候補地となりつつある。
ベトナム航空がチャーター便でフルサポート
招待客の旅は空港から始まり、ベトナム航空はデリー〜フーコック間でB787 ドリームライナーや A321 を使ったチャーター便を運航した。
サービスは特別仕様となり、
- 乗客全員へビジネスクラス基準の食事
- インドの文化・宗教に合わせた特製ベジタリアンメニュー
- プライバシーに配慮した動線設計
- 豪華イベントにふさわしい機内演出
など、完全カスタマイズで提供された。
また、伝統衣装や儀式道具、贈答品など大量の特別手荷物にも対応し、重量物や高価品を国際基準で安全に輸送した。
ベトナムに広がる高級ウェディング需要
近年、インドの超富裕層は国外で豪華結婚式を開催する傾向が強まっており、ベトナムはその受け皿として存在感を高めている。
大型ウェディングは、航空・宿泊・飲食・サービス業に大きな経済効果をもたらすだけでなく、“高級で安全なイベント開催地”としてのベトナムのブランド強化にもつながる。
観光業界が2025年に2,500万人の外国人客受け入れを目指す中、こうした富裕層セグメントの獲得は重要性を増している。
ベトナム航空、南アジア市場へ積極展開
今回のチャーター運航は、ベトナム航空が南アジア市場を戦略的に開拓してきた成果でもある。
- 2023年:ニューデリー支店開設
- 2024年5月:インドに「ベトナム観光情報センター」を開設
- 2024年12月3日:デリー〜フーコック間チャーター便を運航
こうした取り組みが実際の大型需要につながった。
同社は今後、富裕層、MICE、海外ウェディングなど高付加価値分野でのサービス強化を進め、ベトナム観光産業の発展に寄与する方針である。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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