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【社会】ホーチミン市で屋外広告物が混乱、交通や安全への懸念高まる

タンソンニャット空港第3ターミナルに通じる高架道路に設置された多数の看板
(C)TUOI TRE

ホーチミン市では現在、多くの屋外広告板や大型LEDスクリーンが交通の妨げとなり、視界を遮るなど、安全面でのリスクが指摘されている。特に大雨や強風時には事故につながる恐れがあるとして、市民から懸念の声が相次いでいる。

歩行者の通行を妨げ、都市景観も損なう広告看板

ホーチミン市内では、歩道や歩行者専用通路上に設置された広告看板が少なくなく、特に歩道幅の狭い地域では通行の大きな支障となっている。
さらに近年、歴史的建造物や博物館の近くに広告柱が高密度で設置され、都市空間の調和を損ねているとの指摘もある。

ホーチミン市在住のグエン・トゥ・チョン氏は、「当局は広告の許可にあたり、より慎重であるべきだ。市民の利便性を優先し、都市計画や建築景観との調和を確保してほしい」と語っている。

大型LED広告が生活環境に影響

歩道や交差点に設置された大型広告柱やLEDスクリーンが、歩行者の通行空間を侵食し、都市生活に支障をきたしているという市民の声も聞かれる。

また、一部の広告看板は自然光を遮り、住民の生活や、子どもたちの遊び、学習環境にも影響を及ぼしている。
「広告看板が設置され、裏手にある幼稚園の遊び場に光がほとんど届かなくなった」とある市民は、市中心部の大きな交差点での事例について憤りを示した。

学校や病院付近でも安全リスク

さらに、学校、病院、高圧電線の近くに設置された広告看板もあり、漏電や倒壊などの危険性が懸念されている。特に大雨や雷雨、強風時には、通行人や周辺住民の安全を脅かす恐れがある。

最近では、ひそかに撤去された広告看板も確認されている一方で、依然として残されたままのものも多い。

ホーチミン市が一斉点検・是正へ

ホーチミン市文化・スポーツ局が2025年12月中旬に公表した計画によると、市は屋外広告用パネルやLEDスクリーンの設置状況について、全市的な点検・是正を実施する。

点検は3段階で行われる予定で、

  • 2025年12月17日~19日
  • 2025年12月23日~25日
  • 2026年1月6日~8日

に実施される。

点検チームは、文化・スポーツ局の代表を団長とし、同局の専門部署のほか、建設局、ホーチミン市公安(消防・救助警察部門)、都市計画・建築局、関係する街区・村の人民委員会の代表が参加する。

中心部の主要道路や公共用地が対象

点検対象は、公有地、交通用地、開発用地などに設置された広告柱やLEDスクリーンで、交差点、中央分離帯、橋脚下、住宅外壁に取り付けられた広告などが含まれる。

また、ドンコイ通り、グエンフエ通り、レロイ通り、チャンフンダオ通り、ナムキーコイギア通り、パスター通り、ディエンビエンフー通り、グエンティミンカイ通り、トンドゥックタン通り、カインホイ通り、タンソンニャット国際空港T3ターミナルへの進入路など、市内の主要路線や重点地域も重点的に確認される予定である。

本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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