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この街、眩しすぎない?|都市部の照明に関する規定|早わかり!ベトナム法律事情 Vol.89

長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィスのファン・ダン・ホアン・チュック氏

―― 今年もクリスマスとお正月が近づいて、街がきれいに飾りつけされていますね。

チュック 本当ですね。最近はイルミネーションの写真を撮っている人を多く見ます。

―― 正直に言うと、時々目が疲れることもあります。普段の広告看板だけでもかなり眩しいですから。

チュック 通行人の視線を引き付けようとしているのでしょうね。

―― あまりにも眩しいと、目がくらんで何も見えなくなってしまいます。

チュック はい。広告や装飾の照明を過度に使用して交通の妨げになることは、法律で明確に禁止されています。ただし、都市部の照明の管理は地方によって異なります。

―― ホーチミン市はどうでしょうか。

チュック ホーチミン市では建設局が、市内における個人と民間組織による広告や装飾の照明を管理する責任があります。その照明は技術基準、及び現行の広告法令の規定に従わなければなりません。

 また、その照明は車両の進行方向に対して過度にまぶしい光を発し、交通の安全を損なってはならないと規定されています。

―― 違反したらどうなりますか。

チュック 広告により交通秩序や安全を乱した者は、最大で2000万VND(約11万円)、組織の場合は4000万VND(約22万円)の罰金が科され、広告物が撤去されることがあります。しかし、詳細な指針や実際の事例が見当たらないため、この規定がどのように適用されるかは当局の裁量に委ねられると思います。

―― なるほど。光害も徐々に社会問題として認識されつつあるので、今後は対策がより重視されるようになるといいですね。

著者紹介:Phan Dang Hoang Truc ファン・ダン・ホアン・チュック
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィスのパラリーガル。2019年ホーチミン市法科大学卒業。2024年名古屋大学大学院法学研究科博士取得。法令リサーチ等弁護士の業務のサポートを担当。