【事件】埋却処分豚を掘り起こし販売　7人起訴

感染症処分豚を掘り起こし販売

カインホア省警察は、感染症の発生により埋却処分された豚を掘り起こし、解体して市場に流通させたとして、7人を食品安全規定違反の罪で起訴した。

食品安全違反で刑事立件

カインホア省警察の捜査機関は12月25日、刑法第317条に基づき、本件を刑事事件として立件し、被疑者7人を起訴したと発表した。

主犯格と犯行の手口

初動捜査によると、主犯格はカムラム郡在住のダン・ホアン・ディン容疑者（30）である。
ディン容疑者は他の6人を雇い、感染症により埋却された豚の死骸や病豚を掘り起こし、別の空き地へ運搬。そこで解体・下処理を行い、冷凍保存したうえで販売し、利益を得ようとしていた。

304頭を確認、現場で大量発見

11月30日未明、警察と関係機関が空き地を抜き打ち検査したところ、豚304頭が確認された。
内訳は、すでに解体されたものが146頭、死亡したままのものが125頭、衰弱した状態で生存していたものが33頭であった。

押収肉は5,104kg、被害額は多額

当局によると、下処理された豚肉は計5,104kgに上り、評価額は5億VND超であった。
押収物全体の推定総額は約8億5,000万VNDに達するとされる。

アフリカ豚熱ウイルスを検出

304検体の検査結果では、295検体からアフリカ豚熱ウイルスの陽性反応が確認された。

消費者の健康と畜産業に深刻な影響

警察は、本件が食品安全規定に対する重大な違反であるだけでなく、消費者の生命・健康を直接脅かし、畜産業や環境にも深刻な影響を及ぼす行為だと指摘している。

捜査を拡大、再発防止へ

カインホア省警察は現在も捜査を拡大し、厳正な処分に向けた証拠固めを進めている。また、関係機関と連携し、同様の不正行為を防止するための監視体制強化を図るとしている。