ホーチミン市カンゾー地区が、巨大都市開発を背景に急速な変貌を遂げている。2026年の旧正月には、数十年ぶりに帰郷した海外在住ベトナム人が、その劇的な変化に驚きを隠せない様子を見せた。
かつて「緑の孤島」と呼ばれたカンゾーは、現在ではエコツーリズムと都市開発が融合した新たな発展拠点として注目を集めている。
インフラと観光の発展で「隔絶された地域」から脱却
海外在住者も変貌に驚き
米国在住のベトナム人ロバート・ファン氏は、約20年前のカンゾーについて、ビンカイン渡船場で長時間待たされる不便な交通や、泥道と手つかずのマングローブ林が広がる地域だったと振り返った。
しかし今回の帰郷では、広く整備されたルンサック通りや活気ある祭りの雰囲気に強い印象を受けたという。
同氏は「信じられないほどの変化である。カンゾーはもはやサイゴンの辺境ではなく、活気ある都市へと変貌している」と語った。
インフラ整備に加え、文化イベントや高品質サービスの拡充により、「海産物とマングローブ林だけの地域」という従来のイメージは大きく変わりつつある。
巨大都市開発「Vinhomes Green Paradise」に高い関心
海外在住者の資産・帰属意識の拠点に
特に注目されているのが、Vinhomes Green Paradiseである。
プロジェクトの展示会場では、多くの海外在住ベトナム人が投資や居住の可能性について議論する姿が見られた。
オーストラリア在住のミン・トゥエット氏は、同プロジェクトの海沿い別荘を検討しており、
「マングローブ生態系に隣接する海岸不動産は、海外でも長期的に価値が上昇する資産です。家族の誇りとなる資産をベトナムに持ちたいと考えています」
と述べた。
海外在住ベトナム人にとって、このプロジェクトは単なる不動産ではなく、次世代とのつながりを維持する拠点としての意味も持つとされる。
また、将来的には海上橋や国際トランシップ港の整備により、カンゾーはシンガポールのセントーサ島のような国際観光都市となる可能性があるとの期待も出ている。
国際水準の海洋都市への発展を目指す
自然保護と都市開発の両立
カンゾーは1996年の観光開発計画の段階から、重要な資源地域として位置付けられてきた。海に面し、観光、物流、海洋経済の発展拠点としての潜在力を持つ。
今回の大規模開発により、同地域は国内外の富裕層を引き付ける新たな都市としての地位を確立しつつある。
UNESCO認定の自然環境と融合した都市設計
ESGモデル都市としての可能性
開発主体の Vingroup は、約75,000haのユネスコ認定マングローブ生物圏保護区に隣接する立地を活かし、自然と調和した都市設計を進めている。
主な特徴は以下の通りである:
- 建設密度は約16%に抑制
- 広範な緑地と水域を確保
- 電気鉄道などの低排出交通構想
- 再生可能エネルギーの活用
- 内部交通のゼロエミッション化
ベトナム建築家協会元副会長のクオン・バン・ムオイ氏は、海沿い都市開発は世界の主要都市に共通する発展モデルであり、カンゾーはベトナム初のESGモデル都市となる可能性があると評価した。
ホーチミン市の新たな成長拠点として期待
巨大都市開発により、カンゾーは自然保護と都市開発を両立する新たな成長拠点として浮上している。
海外在住ベトナム人の関心の高まりは、同地域が単なる観光地ではなく、国際水準の海洋都市へと変貌しつつあることを示している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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