高速道路2路線、着工後も工事進まず
ベトナム中部ラムドン省で着工した2本の重点高速道路が、式典後も実質的な工事に入れない状態が続いている。期待を集めた大型インフラ事業であるが、数カ月が経過した現在も進展は限定的であり、関係各所の責任と実行力が問われている。
バオロック-リエンクオン高速道路、設計未承認のまま
2025年6月末に盛大な起工式が行われたバオロック-リエンクオン高速道路は、ラムドン省南部の玄関口を大きく改善すると期待されていた。
しかし現時点でも技術設計書は未完成で承認も得られていない。用地取得率も約58%にとどまる。戦略的インフラ案件でありながら、着工から8カ月が経過しても書類手続きが完了していない状況である。
タンフー-バオロク高速道路も用地取得31%
同様に、2025年12月19日に着工したタンフー-バオロック高速道路も進捗は遅い。用地取得は約31%に過ぎず、クリーンな建設用地の確保が依然として課題となっている。
用地が確保できなければ、高速道路は事実上着工できない。基盤の整備が追いつかないまま式典だけが先行した形である。
なぜ準備不足のまま着工したのか
契約締結後も技術書類が未完成である理由は何か。法的・技術的基盤が整っていない段階で、なぜ起工式が実施されたのか。
数千億VND規模のプロジェクトを形式的に進めることは許されない。客観的要因はあるとしても、運営管理や統治能力の問題も避けて通れない。
遅延は経済機会の損失
交通インフラは単なる道路建設ではない。地域経済成長の基盤である。1カ月の遅れは、投資機会、物流効率、観光振興の遅れに直結する。
ラムドン省は成長加速を掲げているが、未整備の工事現場ではその目標は実現できない。
「言行一致」が問われる段階に
今後は以下の対応が求められる。
- 投資家に設計書類の早期完成を義務付ける
- 審査手続きを迅速化し、進捗を透明化する
- 地方政府が補償・住民対話を徹底する
用地取得は単なる行政手続きではなく、対話と透明性、責任が問われるプロセスである。
ラムドン省の高速道路計画は、地域発展の象徴となるか、それとも停滞の象徴となるか、正念場を迎えている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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