燃料価格が再び大幅上昇
ベトナム政府は3月10日、国内燃料価格の新たな調整を発表し、ガソリンおよび一部石油製品の価格が大幅に上昇した。
今回の調整では、
- ガソリン価格は1,344〜2,073VND/リットル上昇
- 石油製品は478〜3,380VND/リットル上昇
となった。一方、灯油のみ2,706VND/リットルの値下げとなっている。
価格安定基金で値上げ幅を抑制
商工省と財政省の合同決定による今回の価格調整では、燃料価格安定基金が活用された。
中東での軍事衝突の影響で、直近3回の価格調整で燃料価格が大幅に上昇していることから、政府は基金を投入して価格上昇の抑制を図った。
基金の使用額は以下の通りである。
- バイオ燃料・無鉛ガソリン・灯油・重油:4,000VND/リットル
- ディーゼル:5,000VND/リットル
RON95は2万9,120VNDへ
3月10日23時45分から適用される新価格の上限は以下の通りである。
- E5 RON92:2万6,570VND/リットル(+1,344VND、+5.33%)
- RON95:2万9,120VND/リットル(+2,073VND、+7.66%)
- ディーゼル:3万717VND/リットル(+478VND、+1.58%)
- 灯油:3万2,385VND/リットル(−2,706VND、−7.71%)
- 重油(マズート):24,707VND/kg(+3,380VND、+15.85%)
RON95はE5 RON92より2,550VND/リットル高い水準となっている。
基金なしなら20%超の値上げ
商工省によると、今回価格安定基金を使用しなかった場合、燃料価格はさらに大幅に上昇していたという。
仮に基金を使わなかった場合の価格は次の通りである。
- E5 RON92:3万570VND/リットル(+21.18%)
- RON95:3万3,120VND/リットル(+22.45%)
- ディーゼル:3万5,717VND/リットル(+18.12%)
- 灯油:3万6,385VND/リットル(+3.69%)
- 重油:2万8,707VND/kg(+34.6%)
政府は、基金によって値上げ幅を大幅に抑制したとしている。
中東情勢が原油市場を直撃
商工省によると、3月7日から9日にかけての世界の石油市場は、主に以下の要因の影響を受けた。
- 米国・イスラエルとイランの軍事衝突
- ホルムズ海峡での輸送障害
- 湾岸諸国の原油輸出減少
- 各国での燃料備蓄の動き
これらの要因により、3月9日時点の世界の石油価格は大きく上昇した。
政府、価格調整ルールを柔軟化
ベトナムでは通常、燃料価格は週1回(木曜日)のサイクルで調整される。
しかし、今回のような国際市場の急激な変動を受け、政府は3月6日に決議36号を発表。基準価格が7%以上上昇した場合は即時調整を可能とする柔軟な仕組みを導入した。
これは、企業の損失拡大による燃料の買い占めや供給不足を防ぐ目的がある。
燃料供給の監視を強化
商工省は現在、関係機関と連携し、燃料販売事業者に対して国内供給の確保義務を適切に履行しているか監視を強化している。
違反行為が確認された場合は、厳格に処分する方針である。
政府は今後も国際市場の動向を注視しながら、必要に応じて燃料価格の安定化措置を検討するとしている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN




















