ベトナムとキューバが、農業、食料安全保障、エネルギー、医薬品など幅広い分野で協力を深めている。ベトナム政府はキューバが直面する経済・社会面の困難に理解を示し、可能な限り支援する姿勢を改めて表明した。
9月12日、インドのニューデリーで開催された第18回BRICS首脳会議に合わせ、レ・ミン・フン首相はキューバのブルーノ・ロドリゲス・パリージャ外相と会談した。
ベトナム、キューバへの支援継続を表明
会談でレ・ミン・フン首相は、ベトナムがキューバとの特別な友好関係を常に重視していると強調した。
そのうえで、ベトナムはキューバの情勢を注視しており、同国が直面する困難や課題を共有するとともに、可能な範囲で「できる限りの支援」を行う用意があるとの考えを示した。
両国は、長年にわたって築いてきた特別な友好、連帯、包括的な協力関係が、現在もさまざまな分野で維持・発展しているとの認識で一致した。
キューバで活動するベトナム企業の環境改善へ
両国関係をより実質的で効果的なものにするため、レ・ミン・フン首相は、両党・両国の指導部を中心とした各レベルの相互訪問を継続するとともに、二国間協力の枠組みをより有効に機能させる必要性を指摘した。
また、キューバで事業を展開するベトナム企業が抱える問題や障害について、両国が解決策を検討し、事業活動を円滑に進められる環境を整えることも求めた。
特に、既存の協力プロジェクトの効果を高めることが、今後の両国経済関係における重要な課題となる。
一方、ベトナム政府は、キューバ企業によるベトナム国内の医薬品分野の協力プロジェクトについても、円滑に進められるよう必要な環境を整える方針を示した。
農業・エネルギー・医薬品を重点分野に
ロドリゲス外相は、キューバがベトナムとの特別な友好関係を極めて重視していると説明した。
また、ベトナムを社会主義を志向した改革、国家建設、発展における成功例と位置付け、両国共産党間の関係が二国間関係を支える重要な政治的基盤であると強調した。
キューバ側は、これまでベトナムから受けてきた連帯、支援、実務的な協力に謝意を表明。特に、農業、食料安全保障、エネルギーなどの分野におけるベトナムの支援を評価した。
さらに、キューバで長期にわたり活動してきたベトナム企業についても、その経済・社会発展への貢献を高く評価した。
今後の重点分野としては、食料生産、太陽光発電、医薬品などが挙げられている。キューバ側は、これらの分野で主要な協力プロジェクトを着実に進めるとともに、ベトナム企業やプロジェクトが抱える問題を解消するため、両国が引き続き協議することを求めた。
ベトナムの経済発展の経験を共有
キューバは現在、経済・社会、エネルギー、食料、金融など複数の分野で困難に直面している。今回の会談では、こうした状況を踏まえ、ベトナムからの支援や経験共有への期待も示された。
キューバ側は、ベトナムの経済・社会改革と発展の経験を引き続き参考にしたいとの意向を表明。両国共産党間で理論面と実務面の交流を強化することも確認した。
両国はまた、国連などの多国間枠組みにおいても、従来から続く相互協力と支持を維持する方針を確認した。
ベトナムとキューバの関係は、政治的な友好関係にとどまらず、農業やエネルギー、医薬品など具体的な経済協力へと広がっている。特にキューバで事業を展開するベトナム企業にとっては、現地の事業環境をどこまで改善できるかが、今後の協力拡大を左右するポイントとなりそうである。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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