ベトナム中部のダナン市で、自動撮影カメラによって野生のアジアゾウ9頭が確認された。群れには約6歳と2歳の子ゾウ2頭も含まれており、保護区内で自然繁殖が続いていることを示す記録となった。
カメラトラップが9頭の群れを記録
ダナン市特別森林管理委員会によると、同市クエフオック村にある野生ゾウ生息地保全区で設置している自動撮影カメラから、9頭の野生ゾウの群れが確認された。
記録されたゾウはいずれも健康状態が良好で、森林内を活発に移動しているという。
群れには約6歳と2歳の子ゾウ2頭が含まれており、カメラの映像からは体格が良く、順調に成長している様子が確認された。
子ゾウ2頭を確認、自然繁殖の継続を示す
今回の調査で特に注目されるのが、群れの中に2頭の子ゾウが確認されたことである。
野生のゾウが継続的に繁殖するためには、生息地に十分な餌や水があり、群れが比較的安定した環境で生活できることが重要となる。
ダナン市の森林管理当局は、子ゾウが確認されたことについて、同地域の野生ゾウが自然な繁殖能力を維持し、森林環境の中で成長できる条件が確保されていることを示す前向きな兆候としている。
また、自動撮影カメラによる調査ではゾウ以外にも、熱帯雨林に生息する絶滅危惧種の猿であるアカアシドゥクラングール、チューンソンマエルジカ、アカゲザル、クジャクキジなど、ベトナムのレッドデータブックやIUCNレッドリストに掲載される希少動物が確認されている。
単独で暮らすゾウを群れに戻す計画も
一方、ゾウ保全区とは別に、チャードック村の森林では1頭の野生ゾウが単独で生息していることも確認されている。
森林管理当局は、このゾウを保全区内の群れに合流させる計画を検討している。
ただし、実施は容易ではない。ゾウは縄張り意識が強く、既存の群れに新たな個体を加えることで、ゾウ同士の衝突が起こる可能性があるためである。
このため、当局は単独個体と既存の群れ双方の安全を確保できるよう、群れへの合流方法を慎重に検討する方針である。
野生ゾウの保全に向けた重要な記録
9頭の群れが維持され、さらに2頭の子ゾウが確認されたことは、ダナンにおけるアジアゾウの保全にとって重要な記録となった。
今回のカメラトラップ調査ではゾウだけでなく、複数の希少動物の生息も確認されており、森林の生息環境が多様な野生動物を支えていることがうかがえる。
ダナン市は今後も森林の保護や生息地の回復を進めながら、野生ゾウを含む地域の生物多様性の保全に取り組むとしている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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