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【新型コロナ】ホーチミン市で1か月に108人の不法入国者を摘発

(C)VNEXPRESS

この1か月間でホーチミン市警察は108人の不法入国者を検挙した。しかし実際の不法入国者数の数はこの数倍いる可能性もあり、COVID-19 の市中感染拡大リスクは高まっている。

4月28日に開かれた社会の安全秩序に関する記者会見で、ホーチミン市警察のグエン・シー・クアン副署長は、不法入国者の多くは、陸路、水路などで国境を越えてベトナムに入国し、その後ホーチミン市へ移動していると述べた。

ホーチミン市警察によれば、不法入国問題は、日を追うごとに複雑化してきており、ホーチミン市の警察は、不法入国を手引きしているとみられる犯罪組織の摘発を強化している。また、ホーチミン市警察は、ホーチミン市人民委員会に対して、不法入国した外国人を宿泊させている施設に対して厳罰を与え、事業ライセンスをはく奪するよう関係機関へ指導するよう要請している。また、違反行為を行ったり、不法行為の兆候があるホテルなどの宿泊施設に対しては、警察が摘発をおこなうとしている。

「これらの宿泊施設は、金銭的な利益のために地域社会に悪影響を及ぼしている。我々はこの件に関して既に3件のホテルを起訴しており、さらにもう1件も起訴を予定している」とホーチミン市警察の幹部は話した。さらにホーチミン市警察は感染拡大防止の最前線に立ち、他の政府機関と協力の上、あらゆる宿泊施設を一軒ずつ虱潰しにしてでも取締りをおこなうと強い決意を示した。

不法入国の問題に関しては、同じく4月28日にホーチミン市保健局のグエン・タン・ビン局長もチューン・ホア・ビン副首相とのCOVID-19 感染拡大防止策に関する会議で言及している。

ビン局長によると、ホーチミン市は外部からの感染者流入リスクが高まっている。これはカンボジアでのCOVID-19 の感染状況拡大をうけ、カンボジア在住のベトナム人が何とかして帰国しようとしていることが原因だ。現在、ホーチミン市はカンボジアと国境を接する各省と協力し、不法入国者の取締りを強化している。

ホーチミン市疾病管理センター(HCDC)も、病気の診察や治療を希望するベトナム人がベトナムに不法入国して、公共交通機関やレンタカーを使ってホーチミン市の医療機関を訪れていると警告している。実際に4月20日に摘発されたケースでは、出産を控えた母娘がボートで河をくだってカンボジアからアンザン省に入り、その後バスでホーチミン市へ移動し、バイクタクシーでトゥーズー病院までたどり着いている。

この親子が不法入国を認めたため、病院側はすぐに感染症に対する対応マニュアルを発動し、この親子と接触した39人の医療関係者に対して緊急のPCR検査を実施した。なお検査した医療関係者は全て1回目の検査では陰性となっている。

ホーチミン市人民委員会のグエン・タン・フォン主席は、実際の不法入国者は相当数存在していることが予測されるとして、警察と関連機関に対して厳しい対応を求めた。

感染防止対策に関係する各政府機関は、管轄地域の在留届、医療申告などの実施状況を厳しく管理する必要がある。また地域住民がベトナムに不法入国して隔離を受けていない人物を警戒、発見するために、これらの情報を地域住民に提供しなければならない。

ホーチミン市人民委員会は、海外に親戚がいて帰国を希望する場合、適切な隔離措置と治療を受けられるように法律の規定に従って合法的なルートで入国するよう注意喚起している。

なおホーチミン市では2月10日から現在まで75日連続でCOVID-19 の市中感染は確認されていない。

出典:28/04/2021 VNEXPRESS
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