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ベトナムニュース【COVID-19】封鎖エリアで困窮する労働者たち

(C)VNEXPRESS

グエン・ホン・ギーさんは、ゴーバップ区14街区にある縫製工場の従業員だ。一週間ほど前にゴーバップ区でCOVID-19の感染者が確認されると、工場のオーナーは、すぐに100人近い労働者に対して新しい通知が出るまで休職するように指示した。

「この知らせを聞いた時に、非常に混乱しました」とカントー市出身のギーさんは話す。夫は建築関係の仕事をしているが、この1ヶ月は仕事が無く、家族の生活費はギーさんの月給500万VNDに依存している。工場から帰宅する時に、従業業員に対して工場からは300万VNDが支給された。この300万ドンでギーさん一家4人は休職期間中を過ごさなければならない。

会社の荷物を整理するとギーさんは、会社を出て近くの市場で数十キロのお米とニョクマム、卵、干物、野菜などを100万ドン以上購入し、14街区にある自宅に帰った。その日から、ギーさん一家は1日の食事を3食から2食に減らした。朝食と昼食を1回にまとめて10時にとり、夕食は16時からとした。食事の内容も煮物とスープだけに減らしている。

ギーさん家族は、3年前に故郷を離れてホーチミン市に来たが、ホーチミン市にいる期間の半分近くがCOVID-19の影響を受けており、仕事で稼いだお金で生活するのが精一杯で、貯金する余裕すらない。「子供の学費、家賃、光熱費に食費・・・」二人の子供の母親であるギーさんはそう言って今後の支払い予定を数え上げなら途方に暮れた。とりあえずギーさんは、今月の家賃について感染が収束してお金が出来たらすぐに払うという条件で大家さんに支払いを待ってもらうつもりだ。

ホアン・ティ・アン・トゥエットさんは、仕事がある分ギーさんよりは恵まれていることになる。しかし、アンさんは、職場で隔離状態にあり子供たちと会えない日々が続いている。17年間にわたってタンビン工業団地の工場で働いてきたトゥエットさんは「生涯忘れられないだろう日々を過ごしています」と話してくれた。

5月28日の朝にトゥエットさんが工場に出社するとすぐに、社内の従業員の中に、ゴーバップ区の教会クラスターに関連している人がいるという情報が知らされた。「あの時は本当に怖かったです」とトゥエットさんは振り返る。トゥエットさんの頭の中では、その人と接触したことがあるか?自分が感染している可能性は?家にいる幼い子供はどうするのか?といった疑問が次々と浮かび、混乱した。そうこうするうちに、今度は会社全体が封鎖されてしまった。濃厚接触の疑いのある人は集中隔離施設に連れていかれ、それ以外の人も工場で検査を受け、14日間工場にとどまるよう指示された。

トゥエットさんはすぐに夫に電話で状況を説明し、家族にどこにも外出しないで、家の中で健康観察をおこなうように告げた。知らせを受けた夫は、家から妻の衣服や身の回りの品を工場へ運び、その後は家に戻って子供たちの面倒を見ることになった。トゥエットさんは、800人近くの同僚と一緒に工場内で生活することになり、毎日家族に電話して状況を知らせている。

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トゥエットさんの働いている工場の労働組合長によると、当初は、多くの労働者が混乱状態にあったが、工場内のCOVID-19感染対策チームが労働者の食事、宿泊、生活についての具体的な計画を即座に立案し、全ての費用は工場側が負担するという説明をおこなったので、混乱は収束した。

工場側では、工場内での隔離生活のために80ヶ所のトイレと70ヶ所の蛇口を追加設置した。さらに800人分のマットレス、数千個のハンガーを購入し、工場内に換気扇を追加設置して消毒液の散布をおこなった。工場内を整理して、労働者一人当たり3~4㎡の睡眠スペースが確保され、食事も3食支給した。食事の時間は、人が集中しないようにシフトを組んで対応した。また、6歳未満の子供がいる従業員に対しては、一人当たり100万ドンが支援金として支給された。

「我々は、隔離期間中に生産活動を維持しながら、感染対策をおこない、社員の面倒を見るという計画を事前に準備してきました」と労働組合長は説明する。また、組合長によると隔離中に水疱瘡にかかった従業員が出たが外出させることが出来なかったので、オンラインで医師の診断を受けたとのことだ。

この工場は、COVID-19の影響によって閉鎖されたホーチミン市で初めての工場であり、会社側も経験が無い中で、従業員の意見を毎日聞きながら、徐々に環境を改善している。昨日、工業団地・輸出加工区労働組合から100ケース以上のミルクと、65ケースのインスタントラーメン、400人分のハンガーや衛生用品が差し入れされた。

ゴーバップ区労働組合のグエン・ティ・バック・イエン会長によると、ゴーバップ区には2万5000人以上の労働者が存在し、その多くが工業団地で生産活動に従事しており、困難な生活を送っている。今回の感染拡大によりおよそ400人の労働者が直接生活に影響を受けている。困難に直面している労働者を救うため、労働組合ではお米、砂糖、食用油などを寄贈した。また、一部の家主は、生活が困難となった労働者に対して家賃を値下げしたり、支援品を送ったりしている。

ホーチミン市にはおよそ160万人の労働者がおり、そのうち約28万人が工業団地や輸出加工区のワーカーで、専門家も3000人いる。工場の労働者は、密集・密閉された空間で作業し、集団で狭い部屋の中で生活することが多く、工業団地で感染が発生すれば、直ちに感染爆発につながる可能性が高くなる。今回の感染拡大では、工業団地で働く労働者4人の感染がホーチミン市でも確認されている。

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最近なってベトナム労働総同盟は、COVID-19の影響を受けた労働者に対して緊急支援をおこなうことを決定した。それによると感染が確認された労働者には最大300万VND、集中隔離対象となった労働者に対しては150万VNDが支給される。また自宅隔離となった労働者や妊娠中または、6歳未満の子供がいる労働者、居住地が封鎖されたために失業した労働者に対しては50万VNDが支給される。

出典:03/06/2021 VNEXPRESS
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