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【社会】ATMは不要不急の外出か?

( C ) BAO TUOI TRE

ホーチミン市に適用されている首相指示16号は、食料、医薬品の買い物や緊急事態など本当に必要な場合のみ、外出を許可するとしている。では、食べ物を買いに行くためにATMに立ち寄って現金を引き出すことは認められるのだろうか?

ビンタイン区3街区に住むニャットさん(22歳)は、7月10日の15時頃、家を出てフーニョン区7街区にあるサコムバンクのATMに食品買い出しのための現金を引き出しに立ち寄った。

ATMまであと10m程のところで、ニャットさんは、ファンシックロン通りに設置された検問所の担当者から立ち止まるように要求された。ニャットさんは、食料を買うのに必要なお金をATMに引き出しに来たと説明したが、正当な理由なく外出したという判断で、100万VNDの罰金が科された。

「私は、家の食べ物が無くなりお金をおろしに来たと説明しましたが認めてもらえませんでした」とニャットさんは話す。ニャットさんは、違反文書が作成された後で歩いてATMまで行き、200万VNDを引出して罰金を支払い、罰金の支払い証明を受け取らずに家に帰った。

この場合の外出は認められないのか?

フーニョン区7街区人民委員会のフィン・ハイ・ダン主席は、ニャットさんが検問所の職員と話した際には、具体的な外出の理由を説明できなかったので、100万VNDの罰金が科されたと説明する。

罰金を支払った後、ニャットさんは家に帰ってから数人の家族を伴って、検問所に引き返しニャットさんの過失について質問した。その時の様子をニャットさんの家族が動画で撮影し、SNS上に投稿した。この動画を通じてニャットさんの外出がコープマートへの買い物のために現金を引き出しすためのものであったことが明らかになった。

ダン主席は、現在ほとんどのスーパーマーケットが銀行のカードで決済できるようになっており、ATMで現金を引き出す必要はないと指摘する。実際ニャットさんの家のすぐ裏にもBach Hoa Xanhスーパーがあり、カードで支払いできるようになっている。

ダン主席は、ニャットさんは、居住しているビンタイン区3街区で食品の買い物が十分に可能だと指摘する。ニャットさんが遭遇した検問所は、フーニョン区7街区とビンタイン区3街区の境界にある検問所だった。

「ホーチミン市人民委員会の公文書2279号に基づくと、ニャットさんのビンタイン区3街区からフーニョン区7街区への現金引き出しと食料買い出しのための外出というのは必要不可欠な外出理由とはみなされない」とダン主席は話す。

この件についてグエン・フイ・ビエット弁護士は、フーニョン区7街区がニャットさんに罰金を科したのは不当であり、公文書2279号の意図を誤解していると指摘する。この公文書の内容は、人々に食品の買い出しや緊急事態での外出を認めている。

「現金を引き下ろして食品を購入するというニャットさんの言い分は、間違いなく正当なものです。市民は、ガソリンスタンドや薬局など多くのケースで現金での支払いが必要です」とビエット弁護士は説明した。

出典:14/07/2021 – BAO TUOI TRE
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作