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ベトナム法律事情Vol.18
いつまで食べられる?
ベトナムの消費期限規制

―― 外食続きなので、自炊を始めようと思い、スーパーに行ってみたのですが、何でもベトナム語で書いてあるので断念しそうです…。消費期限の表示すらよくわからなくて。

鷹野 千里の道も一歩からです。応援しています。ところで、消費期限の話ですが、日本とベトナムでは、消費期限の表記について違うところがあります。そもそも、日本では、「消費期限」と「賞味期限」の区別がありますよね。

―― 消費期限を過ぎたら食べちゃだめ。賞味期限は少し過ぎても大丈夫。合っていますか。

鷹野 だいたい合っています。消費期限は、「安全に食べられる期限」のことをいい、お弁当やケーキなど、痛みやすい食品に表示されます。一方で、賞味期限とは、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のことをいい、ペットボトル飲料や缶詰などある程度保存がきく食品に表示されます。生鮮食品など、消費期限・賞味期限の表示をしなくてよい食品もあります。

―― なるほど、食品の性質によって区別しているのですね。ベトナムでは、どうなるのですか。

鷹野 ベトナムでは消費期限と賞味期限は区別されておらず、消費期限の表示について定める規制があるのみです。アルコール飲料など一部の商品は、消費期限を表示しなくても良いとされています。

―― 早速、今持っているお菓子を見てみますね。NSXとHSDという文字と日付の記載がありますが、これが消費期限の表示ですかね。

鷹野 NSXはNgày Sản Xuấtの略で製造日、HSDはHạn Sử Dụngの略で消費期限ということですね。

―― あれれ、となると、このお菓子もう消費期限が切れています。でもまだ食べられるような…。

鷹野 自己責任でお願いします(笑)。私は結構です。

鷹野 亨 Toru Takano
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィス弁護士。2012年日本国弁護士登録以降、経済産業省での2年半の勤務を経て、現在は主としてベトナムへの進出及び現地企業への法務アドバイスを行う。