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【社会】ビンズン省で感染が拡大

(C)VNEXPRESS

8月9日、ビンズン省の累計感染者数は予想よりも早く3万人に達した。ハノイでは、外出許可証の引き締めにより、多くの企業や市民に混乱が生じている。

ビンズン省

8月9日にビンズン省の累計感染者数が3万500人を超え、国内で2番目に感染者の多い地域となった。ここ2日間の感染者数は3210人と2887人となっている。

8月5日にビンズン省人民委員会のボー・バン・ミン主席は、今後2週間で累計感染者数が3万人を超えるとの見通しを示したが、ビンズン省が180万人を対象にスクリーニング検査を実施したこともあり、僅か4日後には3万人を超えることになった。

短期間での感染者の急増は、ビンズン省の医療機関に過剰な負荷を与えることになる。ビンズン省には、現在16か所のF0治療施設と1万7000床の病床があり、『3段階タワー』モデルで運営されている。また、ビンズン省内で32グループの医師団が結成され、各地区の治療を支援している。現在のビンズン省のPCR検査能力は1日あたり2万5000回で、これは10人分のプール方式で考えた場合、25万人分の検査能力に匹敵する。

ビンズン省は、感染拡大を防止するために省内を3つのエリアに分類した。トゥアンアン、ジーアン、タンウェン、トゥーザウモットなどはレッドゾーンに分類され、ゾーニングとスクリーニング検査が迅速に進められている。ベンカット、バウバンなどはイエローゾーンに分類され、速やかにF0を隔離して安全化させることが求められている。その他のエリアは、グリーンゾーンとされており、南部各省との緩衝地帯としての役割を断固として維持することが求められている。

ホーチミン市に隣接するビンズン省は250万人の人口を抱えており、29か所の工業団地に5万社の企業と120万人の労働者がいる南部最大の工業地域の一つだ。多くの労働者の宿舎と工場が複雑に絡んで、ウイルスの侵入を容易にし、ビンズン省に大規模な感染拡大を引き起こした。

ホーチミン市

感染の震源地であるホーチミン市では依然として1日に4000人程度の感染者が確認されている。ホーチミン市は、新たに60万回分のアストラゼネカ製ワクチンを調達したとして、各区や県に対して接種が中断されないように分配すると発表した。先日、ホーチミン市は1日あたり26万2000回分のワクチン接種を実施した場合、早期にワクチン在庫が底をつくと発表していた。

ホーチミン市は8月3日から第6弾のワクチン接種キャンペーンを開始し、一日あたり平均21万回のワクチン接種を実施してきた。18歳以上の人口の70%にワクチンを接種するという目標を達成するために、ホーチミン市は政府に対して今月中に更に550万回分のワクチンを継続的に提供するよう求めている。

ホーチミン市は、スーパーマーケット、コンビニなどの従業員が商品の整理、流通、衛生などの目的のために18時以降の外出を認めることにした。これらの従業員の情報がホーチミン市のデータシステムにアップデートされ、施設の代表者から検問を通過できる外出許可証の発給を受けることができるようになった。ホーチミン市では7月26日から市民に対して18時以降の外出を控えるように要請している。そのため、救急隊員や感染防止対策スタッフなど一部の特別な業務に携わるスタッフのみ18時以降の外出が認められていた。

ハノイ市

8月9日になって、ハノイ市は、以内の交通量が依然として減少しておらず、1日あたりの感染者数が50~70人程度で推移しているとして、外出許可証の運用を厳格化した。これより前、市民が外出する場合は、政府のフォームに従った所属する企業の発行する外出許可証とIDカードがあればよかった。しかし、昨日からハノイ市は、会社の発行した業務スケジュール表、業務指示書も提出することを求めることになった。また、一部の企業については、外出許可証に発行元企業だけでなく企業が所在する地区の行政機関による捺印も必要となった。

この決定は、先週末の夕方になって発表されたため、多くの企業や市民が月曜日の出勤までに準備できなかった。月曜日の朝、各検問所では外出許可証の厳格な検査を実施したため、各所で渋滞が発生した。多くの市民が検問所の前に並んで、書類の確認を受けるために何時間も待たなければならなかった。一部の地域では、チェックのために幹部職員を夜間まで動員しなければならなくなったほどだ。

国会議員や専門家の多くは、市民の外出を厳しく制限することに同意しているが、手続きに多くの不備があるとして、外出許可証の発行プロセスを見直すように求めている。特に各検問所での書類チェックは、渋滞を引き起こし、各検問所には何百人もの市民が密集した。これらの検問所では、意図せずに市民の密集状態を引き起こし、首相指示16号の規定に反して感染が発生しやすい状況を作り出してしまっている。
8月9日の夜になってハノイ市は、検問所での渋滞を避けるために、外出許可証のチェックをより現実的かつ適切な方法に調整すると発表した。

ハノイ市での感染者数は依然として多く、ハノイ市では1週間以内に、感染リスクの高い市民30万人を対象に検査を実施する予定だ。この検査では、ドンダー、ホアンキエム、ハイバーチュン、ドンアン、ホアンマイ、タインチ-など各区や県でそれぞれ1万人以上が対象となっている。検査の対象となるのは、感染発生地区の住民や、人口密度の高い地区の住人、配達サービスに従事する市民、スーパーマーケットや市場で働いている市民などとなっている。

8月9日には、全国で新たに9323人の新規感染者が確認された。これは過去2番目に多い感染者数だ。全国の累計感染者数は、62の省と市で合わせて21万5700人を超えた。カオバン省だけが、ベトナム国内で唯一感染者が確認されていない。

出典:10/08/2021 VN EXPRESS
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