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【社会】電気も水道もトイレもない住宅への移住

(C) VNEXPRESS

クアンチ省在住のホー・パー・シエンさんは、政府によって、土砂崩れの恐れがある現在の住居から新しい土地への移住が支援されたが、まさか移住先には電気も、水道もトイレもないとは思ってもみなかった。

4か月前、シエンさん夫婦は、最近造成された新居住エリアへの移住が認められた。シエンさん夫婦の住んでいた村の周辺は土砂崩れの発生リスクが高いとされ、周辺に住む45世帯の171人が、同様に新しい居住区へ引っ越した。新しい居住区は広いエリアに、住宅が建設され、中には立派な舗装道路も完備されている。

しかし、新しい住居に引っ越した日にシエンさんは生活用水を確保するために山に登って長さ100mの水道パイプを設置しなければならなかった。しかし、何日が雨の日が続くと水源の水が泥まみれになり、濁って使用できなくなった。夜になるとシエンさんは灯油のランプに火をつける。「明りのために灯油を購入する必要があります。1リットルで4,5日はもちますよ。」とシエンさんは話す。

現在、新しい居住区には僅か10世帯しか住んでいない。一部の住民は自分たちで台所や床を建設したが、多くの住民は生活が不便だとして、元の家に戻ってしまっている。残った人々は、ドアにカギを取り付け、風よけのために家の前にレンガを積み、家畜が入ってこないようにフェンスを設置した。

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ホー・バン・フェーさん一家は、新しい居住地には電気も水道もなく生活が困難なため、仕方なく元の家に戻った。しかし、元の家は土砂崩れの危険がある。フェーさんの家の裏は山になっており、斜面には長さ100m、幅40㎝から1mの亀裂が入っている。

「大雨の日には家族全員で新しい居住区の方へ移動して数日間様子を見る必要があります。」とフェーさんは話す。フェーさんには、小学1年生と中学3年生の子供がおり、夜に勉強するためには電気のある元の家に戻る必要があるのだ。

ホー・ターカー夫妻も、息子夫婦と3人の孫と共に元の家に戻ってきた。「雨が降ったときには新しい居住区へ避難する必要がありますから、政府には、早急にトイレと電気水道の整備をお願いしています。」とターカーさんは話す。ターカーさんは月に数回、新しい家を訪れて掃除をしている。

フーンホア県人民委員会のレ・クアン・トゥアン副主席は、新しい居住エリアはインフラ整備が完了し、電気も引き込み工事が完了しているが、資金不足のために各住宅まで電気を送ることができていないと述べた。

「フーンホア県は、テトまでに電線を各家庭まで引き込み、水道を設置してトイレを建設するために、資金援助を求めています。」とトゥアン副主席は話す。

2020年10月にこの地域では、数日間にわたる雨の影響で土砂災害が発生したが、幸い怪我人は出ていない。2020年12月には、土砂災害の危険性が高いエリアに住む住民の安全のために、54億VNDを投資して、新たな居住地を建設が開始されていた。

出典:09/01/2022 VNEXPRESS
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