4月14日の朝、クアンニン省ハロン市の小学6年生160人がCOVID-19ワクチンの接種をおこなった。
クアンニン省は、ベトナムで5歳から11歳までの子供にワクチン接種を実施する最初の省として、保護者への説明、医療スタッフの手配、学校でのワクチン接種などを慎重に準備してきた。今回接種されたワクチンはオーストラリアから提供されたモデルナ製ワクチンだ。
今朝、チャン・クオック・トアン小学校の１階にある全ての教室がワクチン接種会場となった。各教室内が診察、接種、待機など幾つかのスペースに分割された。ワクチン接種後の生徒は、成人の場合の30分ではなく60分間、健康状態が観察される。
待機室で接種後の健康観察をおこなっていた11歳のファン・タム・アンさんは、ワクチンを接種しても特に体調の変化もなく、接種部位の痛みもなかったと話す。「ワクチン接種をすれば、自分を守ることができ、夏休みにも色々な活動に参加できるようになるので、とても嬉しいです。」とアンさんは話す。
子供をワクチン接種に連れてきたファン・ティ・ハオさん（46歳）は、自分たち夫婦は3回目の接種を終えていたので、COVID-19に感染したときも軽症で済んだと話す。「子供より1～2歳年上の子供達がワクチンを接種しても安全だったので、あまり心配していません。ワクチンを接種しておけば、もしCOVID-19に感染しても軽症で済むと思います。」とハオさんは話す。
午前中の接種では、ワクチン接種後に体調不良となった子供はいなかった。
クアンニン省保健局のグエン・チョン・ジエン局長は、クアンニン省には5歳から11歳までの子供が18万1190人がおり、そのうち3万9953人は、COVID-19に感染してから3か月未満のため、ワクチン接種を控えていると説明した。
クアンニン省は、ハロン、カムファー、ウオンビー、クアンイエンなど観光名所や大規模イベントの開催地があるため、優先的に子供へのワクチン接種が実施された。ワクチン接種は、地域ごとに6年生から順に下の学年へ向けて実施される。
現在、クアンニン省では12歳以上の99％以上がワクチン接種を完了しており、18歳以上の95.86％が3回目も接種済みだ。
今朝の子供へのワクチン接種会場に立ち会った保健省のグエン・チューン・ソン副大臣は、子供達へのワクチン接種を対象者全員にスケジュール通り実施するように要請した。医療スタッフは、安全なワクチン接種方法についての理解を深め、ワクチン接種プロセスに従い責任を持って接種をおこなう。地域の各病院は、ワクチン接種後の体調不良などに迅速に対応できるよう準備をしておく必要がある。
出典：14/04/2022 VNEXPRESS
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