ファン・ミン・チン首相は、憲法と法律の尊重こそが社会の行動規範であるべきだと述べた。
11月6日の夜、2022年の憲法記念日の集会でファン・ミン・チン首相は、1946年11月9日にベトナム民主共和国の初めての憲法が第1回の国会で承認されたことを回想した。憲法の制定によってベトナムは近代法治国家の扉を開いた。そのため、11月9日は、2012年の教育普及法においてベトナムの憲法記念日に制定された。
チン首相によるとこれまでの法制度の構築と完成へむけた取り組みは、多くの進歩を遂げ、社会経済の促進、政治の安定維持、国防と安全の確保、国際社会への参入に大きく貢献してきた。
COVID-19との2年以上の戦いにおいて感染防止政策は様々な形で効果的に普及した。「これまでのベトナムの成功において法令の果たした役割は非常に重要です。国民、企業、行政機関、社会団体の厳格な法令遵守意識の向上こそが、国の発展のための重要な前提条件です。 」とチン首相は述べた。
その上でチン首相は、法律の立案と普及への取り組みはまだ十分とは言えず、法律の質も高くないことを率直に認める必要があると述べた。麻薬の密輸入、国境を超えた子供や女性の人身売買、交通違反、法令に反した不動産、証券取引など多くの法律違反事例が未だに発生している。実際に法令違反行為は、公務員の幹部クラスにまで及んでいる。
そのため、第13期中央委員会の第6回総会は、”憲法と法令の遵守が社会の行動規範であり、国家は憲法と法令に基づいて組織運営され、憲法と法令によって社会管理を実施する”という要件を決議した。
この方針を実現するために、チン首相は、法体系構築への投資を社会経済発展に向けた重要な柱と位置付けた。法律は現実社会と一致していなければならず、完成に向けて実践していく必要がある。
国民、特に若者を中心にして法令の普及方法を刷新する必要がある。政府高官、党員、公務員は、法令順守の精神の模範を自発的に示さなければならない。「全ての違法行為は、迅速かつ公平かつ厳格に発見と処分が行われなければならない。」とチン首相は述べ、国民と企業に対して自らと公共の権利を守るために法律を積極的に学び、遵守することを求めた。
「ベトナムの憲法記念日を迎え、私たち一人一人が具体的かつ実践的な行動をとり、手を取り合って法の支配の精神を広め、憲法と法律を私たち社会全体の意識と行動に真に浸透させることに貢献しましょう。そして、その精神が社会における行動規範にならなければなりません。」とチン首相は述べた。
出典：07/11/2022 VNEXPRESS
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