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ベトナムニュース【経済】サムスン電子のスマートフォン減産が輸出額に影響

(C) VNEXPRESS

サムスン電子が今年2回目の減産を実施したため、11月の携帯電話の輸出台数と輸出額が10%近く減少した。

統計総局のデータによれば、11月の携帯電話輸出台数は約2060万台で、前年同期比で10%近く減少した。2022年1月から11月までの累計でも輸出台数は7%減少している。

金額ベースでも、11月の携帯電話と部品の輸出額は50億USDとなり、前年同期と比べて7.4%減少した。携帯電話と部品の輸出額が前年同期を下回るのはこれで3か月連続となった。

ベトナムで製造されたスマートフォンは、殆どが欧米市場向けとなっている。例年であればクリスマス前の数週間は増産となるが、強いインフレ圧力によって今年は消費者の需要が停滞しており、各メーカーは製造台数を抑えている。アメリカのインフレ率はピーク時の9.1%からは低下したが、依然として7.7%前後を記録している。また、ユーロ圏のインフレ率も10%に達している。

サムスン電子は、スマートフォンの年間製造台数の約半数をベトナムで製造しており、ベトナムの輸出額に大きく貢献している。2022年上半期のサムスン電子によるスマートフォンの輸出額は340億USD以上となっており、国の輸出総額の18%以上を占めている。サムスン電子は、ベトナム国内の6か所の工場に180億USDを投資しており、そのうち少なくとも2か所の工場はスマートフォン製造に特化している。

今回のスマートフォン輸出額の減少は、サムスン電子が今年に入って2回目となるベトナムでのスマートフォン製造台数削減を決めたというロイター通信の報道内容と一致する。11月上旬にある情報筋は、サムスン電子は、新型コロナの影響によって今年上半期に製造台数を削減した後で、再び大幅に生産台数を削減する可能性があると述べていた。

携帯電話だけでなくベトナムのその他の輸出品目も前年同期と比べて減少している。世界的な景気後退という逆風により、11月の輸出総額は、前年同期比8.4%減の292億USD弱となった。また、輸入額も7.3%減少している。

商工省によれば、11月のベトナムの輸出は、前月に比べて減速の兆しを見せているが、それでも35品目で輸出額が10億USDを超えており、総輸出額の94%を占めている(輸出額が100億USDを超える品目が8品目)。特にベトナムの農林水産品の輸出額は2桁成長を遂げており、過去最高額の490億USDを超えている。

2022年11月までの輸出入総額は、6738億USD以上で、前年から11.8%上昇した。また、貿易収支も昨年の6億USDから今年は106億USDの貿易黒字となっている。

出典:05/12/2022 VNEXPRESS
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