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ハノイで野菜価格が急騰、牛肉並みの品目も 台風で供給不足

ハノイの市場で売られている野菜
(C)THANH NIEN

ハノイで野菜の価格が急騰している。台風や大雨による浸水などで生産地の野菜が被害を受け、供給が不足しているためである。ディルやパクチー、ネギなどの価格が大幅に上昇し、ディルは1kg当たり15万~19万VNDと、牛肉の一部と同水準に達している。

野菜価格が半月で2~4倍に

ハノイ市ソンドン地区のバンカイン市場では、野菜を扱う店舗が少なく、以前と比べて品ぞろえも減少している。

市場関係者によると、多くの野菜が半月前と比べて2~3倍、品目によっては4倍に上昇した。

特に値上がりが大きいのがディル、パクチー、空芯菜である。

ディルは従来1kg当たり4万~4万5,000VND程度だったが、現在は19万VNDまで上昇。パクチーは16万VNDと約3倍になった。空芯菜も1束7,000VNDから1万2,000VNDに上昇し、ネギは1kg当たり3万VNDから7万VNDに跳ね上がった。

このほか、ダラット産レタスは4万VND/㎏、エシャロットは6万VND/㎏などとなっており、キャベツや冬瓜なども値上がりしている。

台風・大雨で供給が急減

急激な値上がりの背景には、8月後半の悪天候がある。

大雨や台風の影響で各地の農地が浸水し、収穫前の野菜が大きな被害を受けた。その結果、市場への供給量が急減している。

市場関係者は、現在は被害を受けた産地で再び作付けが始まっているものの、供給量が十分に回復するまでには約半月かかるとの見方を示している。

ハノイ中心部に近いトゥーリエム地区のディントン市場でも同様の値上がりが発生している。

同市場ではネギの仕入れ価格が1kg当たり5万~7万VNDと、従来の2万VNDから大幅に上昇。ディルも約15万VND、バジルは12万VNDとなっており、それぞれ従来の約4万VNDから値上がりしている。

ディルが牛肉並みの価格に

野菜価格の急騰を象徴するのがディルとパクチーである。

現在、ハノイで販売されている牛肉は種類によって1kg当たり15万~60万VND程度。肩肉や切り落とし肉は15万~20万VND、牛すね肉や牛すじは18万~26万VND、ヒレ肉は45万~60万VNDとなっている。

このため、1kg当たり15万~19万ドンとなったディルや16万ドンのパクチーは、牛肉の肩肉や切り落とし肉と同程度の価格となっている。

小売店も利益を確保できず

価格が上昇している一方で、小売業者が大きな利益を得ているわけではない。

ある市場関係者によると、青菜は1束1万5,000VNDで仕入れ、1万7,000~1万8,000VNDで販売するため、利益は2,000~3,000VND程度にとどまる。

ディルも指2本分ほどの小さな束を3,000~4,000VNDで仕入れ、5,000VND程度で販売するため、利益は1,000~2,000VNDほどである。

価格が高いため大量に仕入れることもできず、売れ残れば利益が消えてしまう。それでも顧客をつなぎ止めるため、商品を確保して販売する必要があるという。

飲食店では野菜の提供量を削減

野菜の高騰は飲食店にも影響している。

ハノイ市スアンフーン地区の飲食店では、ここ半月ほど野菜の提供量を減らしている。特にディルやパクチーの価格が高く、料理の価格を引き上げるのではなく、使用量を減らしたり、比較的安価な野菜に置き換えたりして対応している。

店主によると、ディル1kgが19万VND、パクチーが16万VNDとなり、牛肉と変わらない価格になっている。

価格転嫁によって客離れを招くことを避けるため、料理そのものの販売価格は据え置き、原材料の構成を調整する飲食店も出ている。

家庭も食費のやりくりに苦慮

野菜の値上がりは家庭の食費にも影響を及ぼしている。

トゥーリエム地区に住む30歳の女性は、夫と2歳の子どもの3人世帯で、毎月の食費を600万VND以内に抑えている。

これまで空芯菜は1束6,000~7,000VND程度だったが、現在は1万2,000~1万3,000VNDとなり、価格が上昇しただけでなく、1束当たりの量も少なくなったという。

ネギ、ニンニク、ライム、ショウガなどの調味用食材も、以前は1万VND程度で十分だったものが、現在は2万VNDほど必要になっている。

野菜を好む家庭であるため、女性は野菜の購入費を確保するため、肉の購入量を減らして対応している。通常は豚肉を6万VND程度購入していたが、現在は5万VNDに抑えているという。

「野菜は毎日の食事に必要なので、積み重なると負担は大きい」として、早期の価格安定を求めている。

統計でも野菜価格の上昇を確認

ベトナム財務省統計局の消費者物価指数(CPI)を見ると、食品全体の価格は7月に0.07%、8月に0.05%低下しており、食品全体ではむしろ下落傾向にある。

一方、野菜類については上昇が続いている。

7月にはコールラビが5.57%、キャベツが2.08%、ジャガイモが1.26%上昇。天候不順によって生産や収穫、供給に影響が出たことで、一部地域では野菜の供給不足が発生した。

野菜・香味野菜などの価格も上昇し、特に生鮮・乾燥香味野菜は1.18%、その他の生鮮野菜は0.48%、加工野菜は0.35%上昇した。

8月も野菜類は前月比0.1%上昇した。コールラビは2.79%、ジャガイモは0.54%、キャベツは0.21%上昇した。

一方、空芯菜は0.57%、生タケノコは1.27%、生インゲンは0.28%下落するなど、旬の野菜には価格が落ち着く動きも見られた。

9月に入り値上がりが加速

しかし、9月に入るとハノイでは葉物野菜を中心に価格上昇が一段と加速している。

特に8月後半に襲来した台風4号の影響が大きく、旬の野菜である空芯菜まで価格が急騰している。

産地ではすでに再び作付けが始まっているものの、収穫までには時間が必要である。今後、供給量が回復すれば価格も落ち着くとみられるが、それまでの間は家庭や飲食店にとって、野菜価格の高騰が家計・経営を圧迫する状況が続きそうである。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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