ホーチミン市は、都市環境の改善と浸水対策を目的としたバンタイン運河改修事業について、2026年10月に最初の建設工事へ着手する計画であることを明らかにした。総事業費は8兆5,000億VND超え、市内の重点都市再整備プロジェクトの一つとして位置付けられている。
この計画は7月9日に開かれたホーチミン市の経済・社会情勢に関する記者会見で、市都市インフラ建設投資プロジェクト管理委員会およびタインミータイ街区人民委員会が発表した。
環境改善と浸水対策を柱に都市機能を強化
改修対象となるバンタイン運河は全長約2.24kmで、ボーオアン通りからニューロック・ティゲー運河まで続く本流約1.965kmと、約275mの支流から構成される。
事業では運河のしゅんせつや水環境の改善に加え、貯水能力の向上や排水機能の強化による浸水被害の軽減を図る。また、運河沿いには道路や公園・緑地を整備し、地域住民の生活環境の向上も目指す。
約750世帯が立ち退き対象 約400戸の再定住住宅を確保
調査・測量の結果、事業に伴い約749世帯が全面的な立ち退き対象となる見込みである。
ホーチミン市は住民の再定住先として、旧ビンタイン区にあたるザーディン街区およびタインミータイ街区で約400戸の住宅を確保しており、できる限り現在の居住地域に近い場所への移転を進める方針である。
また、タインミータイ街区では移転後の生活支援計画を策定するとともに、専任チームを設置し、各世帯への手続き支援や相談対応を実施する。移転に伴う課題を把握し、必要に応じて関係当局と連携しながら解決を図るとしている。
用地取得・補償費が事業費の大半を占める
バンタイン運河改修事業は2つのサブプロジェクトで構成される。
第1事業では、運河のしゅんせつや環境改善、インフラ整備を実施し、総事業費は約1兆7,450億ドンを見込む。2026年10月には最初の建設工事が始まる予定である。
一方、第2事業は用地取得や補償、再定住、用地整理を担い、事業費は約6兆8,120億ドンに達する見込みで、総事業費の大部分を占める。
ホーチミン市は近年、運河沿いに密集する住宅地の再整備を重点施策として進めており、バンタイン運河の改修も都市景観の改善と防災機能の強化を両立させる重要プロジェクトとして期待されている。



















