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日越の絆が紡ぐ過去最大の熱狂|Japan Vietnam Festival|ベトナムビジネス情報 Vol.192

2026年3月に開催された第11回Japan Vietnam Festival(JVF)

3月7日と8日の2日間、ホーチミン市の9月23日公園Bエリアにて、第11回「Japan Vietnam Festival(JVF)」が開催された。日越企業の出展数が過去最大の300ブースに達し、来場者は2日間で延べ45万8000人と数多くの人が集まった。

 Le Lai通り側のメインエントランスから会場に入ると、まず目に飛び込んでくるのが日系企業のPRエリアだ。不動の人気を誇るエースコックベトナムはパスタの袋めん「Bistro」をずらりと並べ、縦長のモニターを活用したギフトキャンペーンを実施。

 常連組のカレーのハウスフーズベトナムではカプセルのUFOキャッチャー、パスタソース等の日清製粉Welnaは玉入れのミニゲーム、クレジットカードのJCBベトナムも輪投げゲームに長い列ができており、ゲームとギフトで集客するブースが増えたようだ。

 赤と白の配色が印象的な森永ミルクベトナムのブースでは小型プールでのヨーヨー釣り、伊藤園ベトナムでは緑の法被を着たスタッフがボトル緑茶を販売、30周年のロートベトナムはお馴染みの眼のチェックなど催し物も個性が際立つ。

 井上ゴム工業(IRC TIRE)は壁の製品説明を読み解きながらタイヤの種類を当てるゲームで、選んだ小型タイヤは壁の穴に差し込む。タイヤの知識とクイズを融合させた面白い試みだ。

 ちなみにメインエントランス横ではJCCH(ホーチミン日本商工会議所)によるチャリティーフリーマーケットが設けられ、アパレルなどを買い求める人々で賑わいを見せた。

Japan Vietnam Festival(JVF)の日系企業紹介看板
Japan Vietnam Festival(JVF)でのJCBベトナムの輪投げブース

 突如として建設現場の大きな足場が出現し、来場者の目が引き寄せられる。建設分野での外国人材の適正で円滑な受入れを推進する、一般社団法人建設技能人材機構(JAC)の初出展だ。来場者がヘルメットやハーネスを装着して足場を使う体験を提供していた。

「建設現場での日本の安全技術を知っていただくためです。ベテランの指導員を日本から連れてきました」

 建設現場で働く日本人、特に若年層が減っており、ベトナムでの人材獲得を望む会社を支援しているそうだ。

 その隣はJETRO(日本貿易振興機構)による「JFOODO」のブース。日本産食品の輸出拡大に向けた販促活動で、日本のフルーツや加工食品が展示された。また、長年の信頼関係を象徴するように、JICA(国際協力機構)のブースも大きな関心を集めた。個別説明を行うデスクには人が絶えず、デスクや椅子を追加する場面も見られた。

 ホーチミン市パビリオンは大きなピンクの館でアピール。地元の特産品であるお茶やコーヒー、飲料や食品などがいくつも並べられていた。

一般社団法人建設技能人材機構(JAC)の足場体験ブース

 左折するとライブが終日開催されているメインステージがあり、その先のCOS-MICエリアは日本ポップカルチャーの人気を象徴する場所となっていた。

 ベトナムの大手出版社Kim Dongの漫画ブースは相変わらずの人気で、入場制限で30人以上の待ち列ができるほどの盛況ぶり。新設のCosplay & Idol Greeting zoneでは人気コスプレイヤーとの写真撮影に人が並ぶ。

 キャラクターゾーンでは人気グッズの販売と共に、名探偵コナン、ウルトラマン、ドラえもんなどの看板が置かれ、記念写真を撮る人が多い。

 その先には、奥行きのあるエクスペリエンスゾーンのテント。内部には100台以上のガシャポンが設置され、多種多様なカプセルトイを物珍しそうに眺める来場者の姿。その横はトレーディングカードゲーム場になっており、若い男性たちが真剣な面持ちで対戦に没頭していた。

Japan Vietnam Festival(JVF)に設置された日本のアニメキャラクター看板の前で記念撮影するベトナム人
Japan Vietnam Festival(JVF)に設置された多数のガシャポン

 Pham Ngu Lao通り沿いに並ぶGO TO JAPANエリアでは、学校、留学支援団体、自治体、旅行会社、航空会社など日本への留学や旅行を提案するブースが並んだ。異彩を放っていたのが、関西みらい銀行、池田泉州銀行、京都銀行、滋賀銀行、南都銀行といった関西の地方銀行による合同出展だ。

「地元企業様のベトナム進出を後押しするために、各行がタッグを組んでブースを出しました」

 また、北海道や滋賀県などの単独出展の他、鹿児島県、岐阜県、島根県、静岡県などの自治体ブースを集めたわくわくトラベルエリアが設けられ、ステージでの熱心な地域アピールが行われていた。

 家族連れに人気だったのがJVFに定着したスノーエリアで、人工雪で遊んだり、雪の小山をそりで滑り降りる子どもたちの笑顔が印象的だった。

関西みらい銀行、池田泉州銀行、京都銀行、滋賀銀行、南都銀行といった関西の地方銀行による合同出展ブースの試食
Japan Vietnam Festival(JVF)会場に設置された人工雪のスノーエリアで遊ぶ子供たち

 菓子類のサンプリングもあり、メインステージにも登場したガリガリ君のアイスキャンディー、ブルボンフーズベトナムは拡販したいと語るゴーフレット「ロアンヌ」を配り、シャトレーゼはSNSの「いいね」でシュークリームがもらえるキャンペーンを実施。私もトライ、美味しかった。

 着物の着付け体験、ホーチミン市 ベトナムー日本友好協会によるベトナム文化の紹介、新しいところではパナソニックのスタイリッシュな家電展示と、新旧文化を伝える展示も人気だった。

 Le Lai通り側の日系企業エリアに比べてPham Ngu Lao通り側は人が少ない印象があった。時間帯の影響もあるのだろうが、今回はこちらのほうが人が密集していた。サンプリングなどだけでなく、多くの個性的なブースが集まった効果が大きいと感じた。

Japan Vietnam Festival(JVF)で浴衣を体験するベトナム人

 ここからメインエントランスへと戻るルートにもなるロータスグループエリアは、まさにロータスグループに関連する企業が並ぶ人気のストリートだ。通りの上には原色の傘がいくつも配され、小さいが様々なデザインのブースが多彩な商品を紹介していた。

 吉野家、丸亀うどん、CoCo壱番屋、コンセルボといった有名店が料理を提供し、ハムやプチトマトなどが販売され、魔法瓶や浄水器などの生活用品も展示された。

 ユニークに感じたのはクラシエの「Popin Cookin」という知育菓子。材料を使って本物そっくりのミニチュア菓子を作る体験に、子どもたちの手が止まらない。出来上がると小さな玩具のようだが菓子なので食べられる。美味しかった。

Japan Vietnam Festival(JVF)で吉野家のメニューを掲げる女性店員
Japan Vietnam Festival(JVF)で知育菓子の実演を楽しむ子供

 ロータスグループエリアで中央部分からフードエリアに向かう。フードデリバリーアプリのCapichiがプロデュースした「RAMEN FEST」では、千蔵、ムタヒロ、一燈といった人気ラーメン店が本格的な一杯を提供し、巧みな呼び込みもあって、広場はラーメンをすする人々で埋まった。その対面にはエースコックの「NOODLE LAND」が定位置のスペースで展開。入口の鳥居も健在だ。

 両広場の間を抜けて進むと、ベトナムの串焼きや串揚げなどの屋台が始まり、さらに進むとJAPAN FOOD STREETが始まる。

 たこ焼き、おむすび、焼き鳥、あんみつ、焼きそば、カレー、広島焼き、だんご、唐揚げ、かき氷など日本の縁日を彷彿とさせる屋台が軒を連ね、食事時には通路が塞がるほどの混雑となった。

 このフードコート周辺は緑が広がる憩いのスペースとなっており、昨年は数多くのコスプレイヤーたちが集まり、アマチュアカメラマンとの撮影会があちこちで始まっていた。今回はそんなシーンを見なかったのが少々残念だった。

フードデリバリーアプリのCapichiがプロデュースした「RAMEN FEST」の会場内
たこ焼き、おむすび、焼き鳥、あんみつ、焼きそば、カレー、広島焼きなど様々な屋台が並ぶJapan Vietnam Festival(JVF)会場内

 メインステージでは2日間に渡って多彩なイベントが開催された。日本伝統音楽、武道ステージ、60周年となるウルトラマンショー、ブレイクダンスやスケートボード、特別テーマ「子ども-地球-未来」に沿ったTomodachi ステージ……。

 土曜日のトリとなった「JAPAN VIETNAM MUSIC SHOW」では、日本からPSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE、ベトナムからは大物歌手のDong Nhiや人気ラッパーのB Rayらが登場し、会場のボルテージは最高潮となった。

 熱唱はプロだけじゃない。初の試み「JCCH日本語カラオケ大会」では、JCCHの会員企業6社のベトナム人スタッフが登壇し、高い歌唱力と日本語能力で練習の成果を披露した。

Japan Vietnam Festival(JVF)のメインステージでパフォーマンスを披露するベトナム人歌手
Japan Vietnam Festival(JVF)のメインステージでパフォーマンスを披露するダンスグループ

 メインステージの向かいで土曜日の夕方から開催されたのが、特設やぐらを囲んでの「日越友好平和ぼんおどり大会」だ。

 始める前に踊り方の簡単なレクチャーがあるのだが、ベトナム人の来場者はすぐに踊りをマスターし、満面の笑みで輪に加わって踊る。思い切りノリがいい。盆踊りがただの日本の伝統文化ではなく、ベトナム南部の娯楽として根付き始めていると思ったくらいだ。

 第11回を迎えたJapan Vietnam Festivalは、「アオザイデザインコンテスト」、「ベトナムよさこいフェスティバル」、ポップカルチャーイベント「COS-MIC」とのコラボなど新機軸がいくつも打ち出された。展示会やイベントの枠を超えた、ビジネス、文化、教育、個人が交流して重なり合う新プラットフォームになりつつある。

 第12回に向けて、日越の熱い絆はさらに深まっていく。

Japan Vietnam Festival(JVF)でメインとなる盆踊り大会の様子
執筆者紹介

取材・執筆:高橋正志ACCESS編集長)
ベトナム在住11年。日本とベトナムで約25年の編集者とライターの経験を持つ。
専門はビジネス全般。

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