ベトナム経済は2026年後半も高い成長率を維持する見通しである。英系金融大手スタンダードチャータード銀行は9月29日に発表した最新の経済見通しで、2026年通年のベトナムGDP成長率を9.5%と予測した。
第3四半期のGDP成長率は前年同期比8.7%、下半期では10.6%に達すると予測しており、外部環境の不透明感が残る中でも、内需や製造業、貿易が経済成長を支えるとみている。
第3四半期のGDP成長率は8.7%を予測
スタンダードチャータード銀行は、2026年第3四半期のベトナムGDP成長率を前年同期比8.7%と予測した。
第2四半期の8.4%からさらに上昇する見通しであり、海外経済など外部環境からの影響が続く中でも、ベトナム経済は成長の勢いを維持していると分析している。
さらに2026年下半期については、前年同期比10.6%の成長を予測。2026年通年のGDP成長率については、従来予測を変更せず9.5%としている。
製造業と輸出が成長を下支え
9月の経済指標についても、経済活動の拡大が続くと予想している。
鉱工業生産は前年同月比13.2%増加すると予測。貿易活動も第3四半期を通じて堅調に推移するとみている。
輸出については、2026年第3四半期に前年同期比27.2%増加すると予測した。一方、輸入は40%増と、輸出を上回る伸びを見込んでいる。
輸入の大幅な増加は、国内の生産活動や投資に必要な原材料・設備などの需要が強いことも背景にあると考えられる。
9月のインフレ率は4.5%を予測
物価動向については、9月のインフレ率を前年同月比4.5%と予測している。
スタンダードチャータード銀行によると、政府が管理するインフレ目標の水準付近で推移するとみられている。
高い経済成長が続く一方、物価上昇を一定の範囲内に抑えられるかどうかも、今後の経済運営における重要なポイントとなる。
内需と製造業の底堅さを評価
スタンダードチャータード銀行でベトナムとタイを担当するシニアエコノミストのティム・リーラハファン氏は、ベトナム経済について、堅調な内需に加え、製造業と貿易活動が引き続き成長を支えていると評価している。
同氏は、海外経済をめぐる不確実性は依然として存在するものの、成長を支援する政策と経済活動の堅調さによって、年末に向けても成長の勢いが維持されるとの見方を示した。
2026年のベトナム経済は、高いGDP成長率だけでなく、製造業、輸出、国内需要がそれぞれどこまで成長を維持できるかが注目されることになる。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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