ハノイでは、ここ数週間でアデノウイルスに感染した子供が急増しており、各病院では、より多くのベッドや治療薬の準備が進められている。
最近の状況を受けて、各診療施設は、保健省から十分な病床と治療薬を確保するように指示を受けている。ドンダー総合病院とセントポール総合病院の医療チームもアデノウイルス感染患者の診察と治療に関する情報を積極的に集めている。
ハノイ疾病予防管理センター(CDC)は、アデノウイルスに迅速に対応し、市民へ予防についての通知を出すために、感染状況の監視を強化している。
ハノイ市内ではアデノウイルス感染者が急増している。バックマイ病院、タインニャン総合病院、ハドン病院などでは、各病院ごとに100人以上のアデノウイルスに感染した子供たちが確認されている。中央小児病院ではこれまでに1300人以上の患者を診察しており、そのうち4%が入院が必要とされている。また、今年に入ってから3人の子供がアデノウイルス感染によって死亡している。
短期間に子供の感染者数が急増したことで、多くの病院で病床が不足したために複数の子供がベッドを共有しており、中には入院を拒否されるケースも出ている。医療専門家は、他の病気に感染したり外科的治療を必要とする感染リスクの高い子供たちのアデノウイルス感染による死亡リスクが増加することに懸念を示している。
アデノウイルスは、一般的なウイルスであり通常は、眼の粘膜、気道、肺、腸、尿路、神経系統に感染症を引き起こす。感染すると発熱、喉の痛み、下痢、目の充血などの症状が出ることがある。
この感染症は大人よりも子供の方が感染しやすいとされているが、全ての年代で感染の可能性がある。殆どの子供は10歳までに少なくとも1種類のアデノウイルスに感染している。通常、このウイルスによる症状は軽度で数日で完治するが、免疫力が弱っている子供などの場合、より重篤な症状を引き起こす可能性もある。
出典:27/09/2022 VNEXPRESS
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