ベトナム公式訪問しているロシアの政権与党、統一ロシアの党首であるメドベージェフ氏がベトナムのボー・バン・トゥーン国家主席と会談をおこない、ベトナムとの関係強化がロシアの最優先課題の一つであると強調した。
外務省の発表によるとボー・バン・トゥーン国家主席は、5月21日から23日にかけてベトナムを公式訪問している統一ロシア党の党首であり、ロシア安全保障会議副議長でもあるドミトリー・メドベージェフ氏と22日に会談をおこなった。
ボー・バン・トゥーン国家主席は、ベトナムは一貫して自主独立、多国間化、多角化という外交政策を堅持していると述べた。ベトナムは、常に以前の旧ソ連国民から受けた支援と協力を忘れておらず、ベトナムとロシアの包括的な戦略パートナーシップを重視し、ロシアとの伝統的な友好関係と包括的な戦略パートナーシップを発展させ続けることを望んでいるとトゥーン主席は述べた。
これに対してドミトリー・メドベージェフ氏もロシアは、ベトナムとの包括的な戦略パートナーシップを非常に重視していると述べた。メドベージェフ氏を含めたロシアの指導部は、ベトナムとの関係強化を最優先課題と認識しており、ベトナムをこの地域における重要なパートナーだと考えているとメドベージェフ氏は述べた。
ボー・バン・トゥーン国家主席は、、ロシア政府がロシアの教育機関に留学しているベトナム人留学生に毎年奨学金を供与し続けていることに感謝の意を述べた。両首脳は、引き続き両国の若者を含めた民間交流を促進し、両国の友好協会の役割を促進させることで意見が一致した。
22日の午後には、ファン・ミン・チン首相も政府官邸でメドベージェフ氏と会談をおこない、メドベージェフ氏のベトナム訪問は両国が相互理解を深め、両国の相互協力をより効果的に向上させるための絶好の機会だと評価した。
メドベージェフ氏は、統一ロシア党は常にベトナムとの包括的な戦略パートナーシップの発展を支持しており、ベトナムとの伝統的な協力関係を維持、強化し、経済・貿易、投資、文化、観光、地域協力、民間交流における協力関係をさらに発展させたいと述べた。両国は、エネルギー、石油、科学技術、教育などの分野でさらに協力関係を深化させる必要があるしている。
ベトナムの政治局員であり女性初の書記局常務に就任したチューン・ティ・マイ氏が、22日の夜にドミトリー・メドベージェフ氏を迎えるレセプションパーティーを主催した。
メドベージェフ氏は、ベトナム共産党と統一ロシア党の協力合意に基づき、5月21日から23日にかけてベトナムを公式訪問している。メドベージェフ氏がロシアの政権与党党首としてベトナムを訪問したのは今回が初めてのことだ。
計画投資省によれば2022年末時点でロシアはベトナムに対して164件の投資プロジェクトが存在し、投資総額は9億6580万USDに達している。これは、ベトナムに投資している世界140の国と地域の中で27番目に大きな投資だ。一方のベトナムは、ロシアに5件の投資プロジェクトがあり総投資額は5億2800万VNDでそのほとんどが製造分野への投資となっている。
2023年にロシアはベトナム人留学生1000人へ奨学金を給付しており、現在、ロシアには約5000人のベトナム人が留学している。
出典：22/05/2023 VNEXPRESS
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