グエンスアンフック前国家主席は、一部の政府幹部による違反行為に責任があるとして、全ての職を辞することを決めた。
2月4日の午後、大統領府は、グエン・スアン・フック前国家主席とボー・ティ・アイン・スアン国家主席代理の引継ぎ式を開催した。
式典でフック前国家主席は、2016年から2021年まで首相務めた際に登用した多くの政府幹部による深刻な違法行為に対する責任を感じていると述べた。
「党と国民に対する責任を感じ、全ての役職を辞任し、引退することを申し出ました。政治局会議、中央委員会臨時会議、臨時国会においてこの問題について、明確に説明し辞職を申請しました。」とフック前国家主席は述べた。
その後、各委員会はフック前国家主席の個人的な要望を承認し、辞職に同意した。
グエン・スアン・フック氏は、2021年4月5日から2023年1月18日まで約21か月間にわたり国家主席の任を務めた。フック氏は、共産党、国民、祖国に対する責任を常に有し、党の指導を遵守し、歴代の国家主席の重要な功績を継承し推進してきたと述べた。
フック氏は「国家副主席と幹部職員、大統領府の職員と協力して、政治局と書記局によって割り当てられた任務を法律の規定する権限の範囲において効果的に実現すべく努力してきました。」と述べた。
「南部の学生だった私は、あらゆる政府機関、地方自治体の同志、同僚、友人の支援、協力によって今日の様に成長することができました。」とフック氏は述べ、共産党と国の指導者に謝意を示した。
フック前国家主席は、過去2年間にわたり効果的な成果を達成するために努力を続けてきた思い出に残る日々を大統領府の職員と共に過ごせたことを感謝した。
過去55年間の業績を振り返り、フック前国家主席は、「あらゆる立場で常に党、祖国、国民に忠実であり、学習、訓練、勤勉をモットーにあらゆる業務を遂行してきました。」と述べた。
ボー・ティ・アイン・スアン国家主席代理は、フック氏の業績について、緻密で具体的であり、決断力と思いやりに溢れ、あらゆる国民に対して献身的であり、共通の目的を達成するために情熱と責任をもって仕事に取り組んできたと評価した。
書記局のボー・バン・トゥエン常務書記官は、グエン・スアン・フック前国家主席は、これまで働いた全ての政府機関において、同志、同僚からその誠実さ、親しみやすさ、そして人々への熱意と気配りによって尊敬され愛されており、海外の政府要人からも高く評価されていたと評価した。
「グエン・スアン・フック同志が以前私たちに”仕事をする際には党と国民に対して責任を負っており、休みの時でもそれは変わりません。”と話してくれたことを今でも覚えています。これは我々部下にとって非常にためになる助言でした。」とトゥエン常務書記官は話し、フック氏が引き続き党と国に貢献し、後進に対して誠実で適切な助言を与えてくれることを望むと付け加えた。
69歳で国家主席を辞任したフック氏は、1976年以降では初めて任期中に辞任した国家主席となった。
出典:04/02/2022 VNEXPRESS
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