ベトナムの感染拡大防止対策に世界が注目
最近発表されたGoogleのグローバル検索ランキング2020において、2020年最も検索されたワードとして「Coronavirus」がトップとなった。これは、2020年、世界中が新型コロナ一色の年であったことを改めて示す結果となった。
今年12月までに、世界中で7600万人以上がCOVID-19に感染し、その内170万人近くが死亡した。更に世界経済にも壊滅的な打撃を与え、世界中にCOVID-19ショックが広がった一年となった。
しかし、そのような世界情勢において、ベトナムは優れた対応を見せ、世界の注目を集めた。海外メディアは連日ベトナムのニュースを取り上げ、多くの国に感染拡大防止の成功モデルを示した。
ベトナム国産ワクチン開発も
感染拡大防止対策に加えて、世界のメディアが今注目しているのが、ベトナムのワクチン開発だ。ワクチン開発の道のりはまだ長いが、世界がその挑戦に高い関心を寄せている。
先週、日本のメディアが、ベトナムのワクチンに関する記事を掲載し、ベトナムはまず国内の全国民へのワクチン接種を優先し、その後輸出に向かうだろうと報道した。記事によると、ベトナムは世界でCOVID-19のワクチンを開発できるとみられている42カ国の1つに入っており、WTOの基準を満たすワクチン管理機関を有するとされている。
ベトナムが独自のワクチン開発をすすめているというニュースを見たフィリピンの大学教授であるリチャード・ヘイダリアン氏は、個人のFacebookページで、自国のフィリピンが中国とロシアからのワクチン供給に依存していることを嘆いた後、「ベトナムは、小さな発展途上国でも自国でワクチン開発を行い、世界のワクチン開発競争に参加できるという完璧な例を示した」と称賛した。
また国連は、ベトナムのCOVID-19感染防止と管理活動を高く評価しており、つい先日、ベトナムに対して南スーダンに展開する国連の平和維持活動部隊をサポートするためのCOVID-19検査センターを設置するよう要請した。
COVID-19の感染拡大防止対策の成功は、ベトナム国民の健康を守るだけではなく、ベトナムの良いイメージを海外に向けて発信し、経済面でも多くのメリットをもたらした。
COVID-19の感染拡大により、フィリピン、シンガポール、インドネシア、タイ、マレーシアなどが経済的に大きなダメージを受けている中、ベトナムは、優れた感染防止対策により東南アジアの中で唯一経済成長を遂げており、世界銀行はベトナムの2020年の経済成長率を2.8%と予測している。
世界中が「ベトナムの成功物語」を注視しており、今後ますます多くの外国人投資家が新型コロナを抑制したベトナムへの投資を加速するだろう。
これらの成果は、ベトナムが今後も感染拡大防止対策に注力する大きな原動力となり、2021年に経済を劇的に回復させるための基盤となるだろう。
出典: 20/12/2020 – BAO TUOI TRE
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