ベトナムビジネスならLAI VIENにお任せください!入国許可、労働許可証、法人設立、現地調査、工業団地紹介などあらゆる業務に対応します!お気軽にご相談ください!

【社会】小児ガンと闘う子供たち、クリスマスの願い事

(C)Công Thắng

13歳のハー・ニーは「友達と一緒に学校に帰れるように、早く元気になりたい」という手紙を書いて、医師にサンタクロースへ送ってくれるように頼んだ。

ニーは、現在、中央血液疾患研究所で血液ガンの治療を受けながら、サンタクロースが願いをかなえてくれるのを待っている。今年は、おもちゃも素敵な服もいらない…楽しみにしているのは「健康」だけ。これはまた、中央血液疾患研究所で治療を受けている多くの子供たちが望んでいることでもある。

故郷でのクリスマスの夜について、同室の子供たちに話しているとき、ニーの目は、昔の幸せな思い出で明るく輝いた。
「私の故郷の教会はとても美しいです。私は皆と一緒に神に祈って、祝福されることを望んでいます」とニーは話した

ニーの母親によると、ある時ニーのリンパが腫れあがり、手に痣が出てきたことで、病気が発覚した。ニーは10月の初めから化学療法のために入院したが、まだ自分がどんな病気にかかているかは知らない。
「ここに来てから髪の毛が抜け始めました。でも、部屋のみんなも髪が抜けているので、特におかしいとは思ってません。」とニーは話す。

ニーの家族はクリスチャンで、多くのクリスチャンと同様ニーの家族も毎年クリスマスを祝う。しかし今年は病院でクリスマスを過ごすことになり、一日でも早く家へ帰ることが今の目標だ。髪の毛の抜けた頭を隠すために赤いクリスマスの帽子をかぶったニーは、「帽子をかぶったほうが可愛くなるわ。明日には良くなって学校に帰れると思う」と話した。
担当の医師は、今後も治療を続ける必要があると話すが、ニーはいつも明日には退院できると話す。

(C)Công Thắng

10歳のドゥックもニーと同じように、血液がんの治療を受けており、今年も故郷でクリスマスを過ごすことは出来ない。
ドゥックの母親によると、ドゥックは、3歳の時から7年間にわたって、闘病しているそうだ。これまで、村や省の病院から、中央血液疾患研究所まで、子供が痛みを感じるたびに入院し、元気になれば退院するを繰り返してきた。ドゥックは病気の影響で貧血気味で、疲労しやすく関節の痛みを訴えることがよくあるそうだ。

ドゥックは3人兄弟の末っ子で、両親はどちらも建設現場で働いているが、給料は不安定で裕福ではない。
「子供を病院に連れていけば、治療費は私達の月給とほぼ同じ額になります。」とドゥックの母親は話した。
病院通いの多いドゥックは、学校の勉強についていくのが大変だが、身体の調子が良い時には、病院内で勉強を続け、何とか学校のみんなに追いつこうとしている。

ドゥックは去年、実家で家族と一緒に過ごしたクリスマスを懐かしがる。ドゥックの故郷は、クリスチャンが多く、協会もたくさんあり、クリスマスには、皆が幸せそうで賑やかな街に変わる。クリスマスの願い事を聞かれたドゥックは、はにかみながら「サンタクロースのおじさんに身体を元気にしてもらいたい。そして、家でみんなとクリスマスを迎えたい」と答えた。

この研究所で治療を受けている子供たちの殆どは先天性溶血性貧血、血友病、血液がんなどの血液疾患を抱えている。医師によると、血液がんは深刻な病気だが、最近は医学の発展により、治療法が確立されてきており、健康な生活を送れるようになって学校に戻れるケースもあるとのことだ。

出典: 24/12/2020 – VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作